東京アカデミー青森校
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こんにちは。東京アカデミーの佐井です。
最近、「最適解」という言葉をよく耳にします。
「最適解」という言葉自体は決して新しい言葉ではありませんが、最近ではビジネスや教育、自己啓発の分野でも広く使われるようになり、一般の会話やメディアで耳にする機会が増えてきたのが実際のところです。
「最適解」は「正解」とは少々異なります。
「正解」とは、一般的に、誤りがなく、基準やルールに従った答えのことで、例えば、数学の計算問題の答えなど正解が一つであったり、〇か×かで判断できるもののことで、例えば、「2+3の正解は5」というものです。
これに対し、「最適解」とは、複数の正解が存在する場合で、特定の状況や目的に最も適した解答のことであり、効率性や実用性、コスト、状況に応じて考慮されるものです。
例えば、「2人で1,000円以内でランチを食べたいが、いろいろな注文の仕方がある中で、今回はコスパと満足度のバランスを考慮して、1,000円のランチセットを1つ頼み、シェアするのが最適解である。」というものです。
公務員試験では、出題された問題に対して「正解」を導き出すことが求められますが、その「正解」を効率よく習得するための勉強法には「最適解」が受験生それぞれ異なります。
【公務員試験における「正解」と「最適解」の違い】
正解 |
最適解 |
|
意味 |
試験の解答として正しい答え |
個々の状況に最も合った勉強法 |
例 |
数的推理の問題の正答 |
その正答を最短時間で得るための勉強方法 |
特徴 |
客観的に決まっている(1つの答え) |
人によって異なる(複数の方法がある) |
求められる力 |
知識・解答力 |
計画力・自己分析力 |
例えば、
それぞれの「最適解」は違います。
だからこそ、最適な勉強法を見つけることが重要です。
「正解」を得るためには、万人に共通する唯一の勉強法は存在しません。自分にとっての「最適解」を見つけることが、合格への近道になります。
この考え方を踏まえて、勉強法を工夫していくのが大切ですね!
先日、数的推理の理解がなかなか進まないという相談を受けました。
数的推理は、弊社教材「公務員試験準拠テキスト」では7つの分野に分かれていますが、その受講生は地方上級試験をメインに考えているとのことでした。そのため、「数と式の計算」「方程式・不等式」「割合・比」「速さ・時間・距離」「場合の数・確率」の5分野が特に重要であることを伝えました。
しかし、これはどの受講生にも共通する一般的なアドバイスであり、誰にでも伝えられる内容です。重要なのは、その受講生にとっての最適な学習戦略(=最適解)を見つけることです。
具体的には、模試の結果を確認しながら、各章の理解度をヒアリングしたところ、その受講生は「速さ・時間・距離」は講義を通じて理解できるようになった一方で、「数と式の計算」はまだ苦手であることが分かりました。そこで、得点力を向上させるために、「速さ・時間・距離」を優先的に学習し、「数と式の計算」はまだ時間的に余裕があるため、ひとまず後回しにするというアドバイスをしました。
自己分析に加え、模試の結果を専門スタッフと比較・検討しながら、客観的に学習方針を決めることが重要です。
多くの受講生と関わり、さまざまな学習スタイルを見てきた専門スタッフと一緒に、あなたにとっての学習方法の最適解を見つけてみませんか?
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