東京アカデミー津田沼校
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こんにちは!東京アカデミー大宮校の公務員担当です。
前回のブログでは警視庁について案内しましたが、
今回のブログでは「5月実施の警察官試験の筆記試験対策」をお話ししていきます。
こちら各科目ごとにお話しします。
・政治
5 月試験では「基本的人権」からの出題が比較的多い。人権分野では難解な問題はあまりみられないため、各人権の内容あるいは憲法条文について、基本的な事項を確実に理解し、数多く問題に当たっておくことが肝要。また、「国会」「内閣」「裁判所」のいずれかがほぼ毎年 1 問出題されている。こちらも基本的な問題が多いため、日本の統治機構について基礎的な知識を確実に押さえておく必要。
・経済
毎年 1~3 問出題されている。5 月試験ではグラフを読み取る問題が多く、警視庁では経済事情など時事的知識を問う問題が多い傾向にあるが、各分野から満遍なく出題されている。いずれも基本的な問題が多いため、効率的に広く浅く学習すること。
・社会
5 月試験では、「人口問題・少子高齢化問題」からの出題が比較的多い。
出題範囲が広く、的が絞りにくいが、対策としては、新聞などから最新の情報を得るとともに、各種の白書をよく読み、知識を確実なものとする。
・日本史
5 月試験では「昭和時代~現代」からの出題が比較的多い。各戦争や政策とともに、時代の流れを押さえること。また、総合的な内容の問題も比較的多い。
・世界史
5 月試験では第二次世界大戦以降の現代史が比較的多く出題されている。
・地理
5 月試験は「日本」からの出題が多い。2024 年度は「日本」からの出題がなかったものの、毎年 1 問以上はアジア地域から出題されているため、対策は必須といえる。
・思想倫理
5 月試験では 2019 年度以降は出題されていない。
全体的に難問はなく、基本的で易しい問題が多い。主な思想家について、代表的著書、キーワードなどをまとめておく。
・文学芸術
5 月試験では過去 5 年間、聞き取り調査によって判明した範囲においては出題されていない。著名な作品と作者名はセットで覚えておくこと。さらに、近年では作品の成立した時代を押さえておく必要のある問題も出題の可能性があるため、併せて記憶。
・数学
5 月試験では「図形と方程式」からの出題が多い。どの問題もレベルはあまり高くなく、教科書程度の知識があればよいといえるが、その分、他の受験者が正答できる確率も高いといえる。確実に得点できるよう多くの練習問題や過去問を解き、ケアレスミスをなくす努力をすること。
・物理
どの試験においてもほとんど毎年 1 問出題されている。出題分野の偏りはみられないが、基本的な法則を押さえておけば、簡単な計算により解答できる問題が多い。基礎知識を確実なものにしておこう。
・化学
5 月試験において「非金属元素とその化合物」からそれぞれ 2 問ずつ出題されている以外は、どの試験においても概ね幅広い分野から出題されている。いずれも応用力や難しい知識が問われることはなく、基本的知識を問うものばかりである。化学の基礎知識を確実なものに。
・生物
大卒警察官は幅広い分野からの出題がみられるが、5 月試験では「ヒトの器官」「生物の系統」からの出題が比較的多い。
・地学
過去 5 年間、どの試験においても毎年違う分野から満遍なく出題されている。出題形式としては、正しいものの組み合わせを選ぶ問題、空欄に当てはまる語句を組み合わせる問題が多い。過去に地方上級で出題された問題が出題されるということもあったため、試験種
にこだわらず、多くの過去問にあたっておくとよい。出題されるのは基本問題が大半のため、基礎レベルの問題を中心に効率よく学習を進めること。
・判断推理
5 月試験は「対応関係」からの出題が最も多くなっている。
過去問を中心に問題に数多く取り組み、実践力を養っていくとよい。また、地方上級などの過去問が出題されることも多いので、その対策もたてること。大卒警察官、警視庁の問題は文章量が比較的少なく、解きやすいものが多いため、確実に得点できるようにしたい。
・空間把握
5 月試験では「平面図形」からの出題が最も多くなっているが、「立体構成」からの出題も多い。
大卒警察官、警視庁の問題のレベルは全体的に平易であり、基本事項を押さえておけば対応できるものが多い。いずれの試験においても幅広い分野から出題されるようになってきている。頻出分野以外についても、しっかりと対策をたてる必要がある。
・数的推理
5 月試験は「数と式の計算」からの出題が最も多くなっている。この他に、5 月試験では「方程式・不等式」「場合の数・確率」からの出題も多い。
基本的な解法をマスターしていれば解ける問題が多いので、得点源にするつもりで学習すること。
・資料解釈
大卒警察官では「数表」「グラフ」両方の分野から出題されている。
対策としては過去問を中心に、「数表」「グラフ」の読み方や式の立て方などをしっかり練習しておくことが重要。
・現代文
5 月試験では「哲学・言語論」からの出題が最も多い。
出題形式は内容合致がほとんどだが、文章整序、空欄補充が出題されることもある。
対策としては、普段から長文を要約するなどして要旨をつかむ練習をしたり、過去問を多く解いて、評論文に慣れておいたりすること。
・英文
5 月試験では「人間」「科学・生態」からの出題が比較的多くなっている。内容は世界の文化や歴史、人間の生活や心理に関するものが多く、親しみやすいテーマが多いといえる。文章は比較的読みやすく、過去 5 年間において内容や要旨を問うものしか出題されていない。過去問を解くなどして英文に慣れておくとよい。