東京アカデミー長崎校
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こんにちは。東京アカデミー長崎校の内田です。
今の時期は、筆記試験に注力したい時期ではありますが、人物試験対策を怠っていると、1次試験に合格した後に、涙することになってしまいます。
最終合格するためには、筆記試験対策と並行して、人物試験対策を行うことが必須となります。
本日は、今やっておきたい“人物試験の勉強法”について、東京アカデミー講師にアドバイスをいただきました。
模擬授業対策法 (大分校:廣瀬先生)
模擬授業対策で一番大切なことは、教える対象つまり子どもたちを想定することです。
何人のクラスなのか。どんな子がどこにいるのか正確に想定しておくことが重要です。そうすることで、机間指導・個別指導や指名の順番等教室の状況が自然に生き生きと再現できるからです。また、前もって想定していることで、実際の試験場では出された問題に集中することができます。さらに、この想定は、前もって確実にできるので是非徹底してやっておくと良いと思います。できれば、座席表を作って、個人名も入れ、その子の達成状況、性格等も想定し記憶の中にしっかり定着させておくと完璧です。
次に大切だと思うことは、授業を出来るだけシンプルな形にするということです。一つの授業にあれもこれも盛り込まないということです。そのためには、まず、この授業で子どもに何を教えるのか、どんな力をつけるのかを明確にし、絞りこむこと。次に、どんな方法で考えさせるのかを決定する。例えば比較させるのか、類推させるのか等々。最後に、どのような形で終わるのかを明確にするということです。
つまり、「ねらいはこれ、方法はこれ、終わりの形はこれ」というように単純化して模擬授業に臨むということです。
面接試験対策法 (熊本校:田中先生)
面接試験では、受験出願時や人物試験前に提出が求められる書類(長崎県:願書、面接調査票)から質問される場合が多いです。
本試験では、主に次のような質問があります。
〇志望動機・理由
〇自らを成長させた経験・理由
〇ボランティア活動の内容
〇自分の性格や自己PR(座右の銘など)
〇学校で発生する課題(いじめ、保護者の様々な要望など)への対応
〇教育時事問題
〇主体的・対話的で深い学びとは何か(授業に対する考え)
では、どのような対策が必要でしょうか。
提出書類の記述内容を基に要点を話したり、教育時事問題や授業デザインに対する意見を書き、話したりする事(インプット・アウトプット)を通して、識見を高めることが重要です。自治体によっては、模擬授業+個人面接がセットで実施されるところもありますので、授業理論に対する自らの考えを準備していくことも重要です。また、教職に適した人物として、表情・明るさ・語りの語尾・態度(協調性等)を意識できるよう、個別演習等で自己の課題を明確化し、改善することが重要です。
「学校で発生する課題(いじめ、不登校、保護者の様々な要望など)への対応」に関する質問としては、具体的には次のような質問があります。
・不登校の子どもへどのように対応するか
・「塾が忙しいから学校の宿題を減らしてほしい」という保護者への対応をどうするか。
重要なのは、自分の考え(意見)を確立しておくことです。
例えば、家庭学習の重要性では、宿題の量、質、発達段階、授業との関連性、全国学力・学習状況調査結果分析、家庭への対応など、様々な視点から意見を述べられるようにすることが必要です。自分で構想メモを書いたり、グループで内容について話したりすることを通して練習を積み上げていくと本試験に安心して臨めます。
また、インプットしたら、アウトプットすることも重要です。
自宅や大学等で、意見を書くことはできます。しかし、自分だけの、あるいは参考書だけの視野では、本試験での対応は難しいです。やはり、同じく試験に臨む者同士で「応答する練習」の中で、気づきを出し合ったり、課題を指摘し合ったりすることを通して、視野を広げることが大切です。つまり、即、他者へアウトプットすることで、意見の確立が図られます。様々な職種(小、中、特支、高教諭・養護教諭志望)の方の意見を聞くことも大いに役立ちます。
集団討論対策法 (大分校:戸次先生)
集団討論は、テーマに対する課題意識と対応の在り方という観点から、教員としての専門性を見るだけでなく、討論のやり取りの中で、教職に対する熱意、児童生徒理解や教育的愛情、組織の中での協調性、コミュニケーション能力など、受験者の人となりを見るものです。討論に臨む態度や姿勢、発言の仕方などが非常に重要な要素となってきます。
集団討論に臨む際には、次のことを心がけましょう。
●考えをまとめてから発言する
テーマについて、まず考えを整理します。その際、児童生徒、教職員、保護者、関係機関等を想定し、広い視野で検討した上で、発言の優先順位を決めておくとよいでしょう。
●簡潔でわかりやすく話す
だらだらと長く話すと焦点がぼけてしまいます。まず結論を述べ、そして理由(根拠)や補足説明をします。その際、体験談や具体例を入れて、1回の発言は30秒から60秒程度に納めましょう。
●相手に伝える話し方で
緊張したときこそ落ち着いて話しましょう。「はっきり、ゆっくり、大きな声で」を意識してみんなの心に落とし込むように話しましょう。
●協調性をもった姿勢で
課題を解決するために、他の意見をしっかり聞きながら、協調して対応する姿勢が重要です。他の意見を肯定的に受け止めた上で主張を展開しましょう。
●さわやかな態度で
教師は、児童生徒を相手にするので、何よりもさわやかな印象が重要です。そのためには笑顔を絶やさず、参加者に視線を向けながら、表情豊かに討論に参加しましょう。
とは言っても、人間誰しも弱点や足りない点はあるものです。大切なのは、そのことを自覚し改善・強化する努力です。集団討論では、そんな受験者の人間力と魅力が求められていると言っていいでしょう。
いかがでしたか(*^_^*)?
人物試験においては、芯の通った自分の考えをしっかりと持つ、そしてそれを言葉にして表現する力が求められます。その準備には、時間がかかります。ぜひ、東京アカデミー講師からのアドバイスを参考にし、筆記試験の対策と並行し人物試験対策にも取り組んでみてくださいね。
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