東京アカデミー東京校
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みなさんこんにちは。東京校教採チューターの後藤です。
本日は東京都の時事特色の一つにポイントを絞り、取り上げていきたいと思います。
皆さんは「学びの基盤」プロジェクトというものを知っていますか?
平成31年3月から指導したこのプロジェクトは、
都立高校生の「学びの基盤」(読解力、自ら学ぶ力)の向上を目的として、
必要な調査及び結果分析、教育プログラムの開発、実践・検証を行うために設置されました。
このプロジェクトの期間は、3年間(令和元年度から)です。
このプロジェクトが目指す資質・能力とは、
「AI時代を見据え、社会人としてよりよく生きていくことができる」力を身に付けている姿であるとされます。
具体的に、
◆ 情報を読み、正しく理解できる。
◆ 説明する必要がある内容を適切に表現できる。
◆ 知識や技能をアップデートし続け、自己変革できる。
という、3つの力を付ける必要があると述べています。
そのためには読解力・自ら学ぶ力、認知の特性に応じた支援をすることが肝要であるとされ、
以下の3つのワーキンググループが作られました。
それは、
◎ 読解力ワーキンググループ
読解力を高める ➡ ペア学習・説明し合い・課題作文
◎ 自ら学ぶ力ワーキンググループ
社会との関わり方や学意味や意義を理解する ➡ 「本質的な問い」づくりへ
◎ 認知特性ワーキンググループ
つまずきや分かり方に着目する ➡
認知能力(考える・解釈する・推論する)の発達に役立つ
非認知能力(社会的情動的スキル:意欲、忍耐力、自制心など情意面)を高める取り組みを検討・実施する。
の3つであり、これらを研究するために、6つの都立高校を研究協力校に指定しています。
なお、数日前の2020年3月26日に、その一年次教育プログラムを終えて今後の展望が一層明らかになりました。
私が大学院の研修としてお世話になっている高校も、この「学びの基盤」プロジェクトの研究協力校であり、
校内の学びの基盤担当の先生方でそれぞれ読解力に注力される教諭や自ら学ぶ力の担当される教諭がいます。
それぞれ生徒が作文を書いたり、質問紙を回答したりしている姿を見受けました。
これら研究協力校の実態把握により、プログラムが3年間で作成され、効果検証されています。
今日は私に少しなじみのある東京都の施策についてお話しさせていただきました。
PDFとして冊子や概要も出ていますので、詳細は下記リンクよりご確認ください。
ではまた。