東京アカデミー池袋校
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東京アカデミー池袋校の公務員担当です。今後、「STAY HOME! おウチでできる自治体研究」と題して、外出せずにできる自治体研究についてお伝えしていきます(本記事は2018年に掲載したブログ記事に最新情報を入れ、再構成したものです)。
『一年の計は元旦にあり』ということわざがあります。意味は、「一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初にきちんとした計画を立てるのが大切だということ」(故事ことわざ辞典より引用)です。
計画を立てることの大切さは、公務員試験を勉強しているみなさんには当然ご承知のことかもしれません。
みなさんは志望自治体の研究は進んでいますか? 実は自治体研究に関して気にしていただきたいことがあるのです。それは……予算です
私は自治体研究において「一年の計は予算にあり」だと思っています。
予算とはその年度におけるお金の使い道です。予算をチェックするだけで、その自治体がどの分野に力をいれているのかということや、これから特に押していきたい政策が見えてくるのです。
例として、池袋校の所在している豊島区では2018(平成30)年の2月5日に平成30年度予算が区長により記者発表されました。
豊島区はこの年度予算で4つの柱を掲げていました。
①「子どもと女性にやさしいまちづくり」
②「様々な地域との共生」
③「高齢になっても元気で住み続けられるまち」
④「日本の推進力(国際アート・カルチャー都市)」
そして、「国際アート・カルチャー都市―まち全体が舞台の誰もが主役に慣れる劇場都市―」を目指す都市像としていました。
目指す都市像でも掲げられていましたが、「文化」が豊島区の最大の特徴(特長)ではないかと思います。
④はもちろんのこと、①にも「トイレ・アートプロジェクト」があり、さまざまな角度から文化を生かしたまちづくりを目指していることよくわかります。
(【※追記】①トイレ・アートプロジェクトは、2018年1月に第一号が完成したのを皮切りに、区内に広がっています。また、④で行われた池袋西口公園のリニューアルも2019年11月に完了しました。)
もちろん文化だけではなく、その他の側面からも重点的に行おうとしていることがありますので、詳しくはホームページでご確認ください。例としてあげた豊島区以外の自治体もみてみると、それぞれが力を入れる取り組み・分野は異なります。
さて、各自治体の予算は年明けの2月前後に発表されています。おウチにいながら各自治体の予算を知ることができます。それは各自治体のホームページをチェックすることです。豊島区のように、絵や写真を多く使い住民にもわかりやすくお知らせしているところもあります。
今回お伝えした「予算」はどの自治体でも共通して、自治体研究の参考となりえます。ぜひチェックしてみてください!
次回は4月29日(水・祝)に掲載します。
【参考】豊島区令和2年度予算案