東京アカデミー立川教室
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おはようございます。
教員採用試験の予備校、東京アカデミーの福田です。今日は、5月下旬から6月下旬にかけて、私がチラホラ目にして、気になっていたニュースを取り上げたいと思います。
コロナ休校を巡る学校の対応で、公立は私立に比べてオンライン講義等の実施率が低く、ICTに弱いことが露呈しました。今後の重要な課題になりそうですね。
さて、今日取り上げるニュースは、最も身近なICTともいえるスマートフォン・携帯電話の話題です。
教員採用試験受験志望者の方はご存知の通り、スマホ・携帯電話の持ち込みは、平成21(2009)年1月30日の文科省通知「学校における携帯電話の取扱い等について」に基づき、小学校・中学校では原則禁止です。
ですが、実態は、もう先に進んでいます。東京都教育委員会は既に昨年、都立高は校長、小中学校は区市町村教委の判断に委ねるとして実質的に持ち込み容認していますが、全国的にも合理的な理由があれば多くの學校で持ち込みが認められています。
◆2020年5月27日(水)/産経ニュース/申請で持ち込み容認7割 スマホや携帯、公立小中
https://www.sankei.com/life/news/200527/lif2005270087-n1.html
文部科学省は27日、スマートフォンや携帯電話の持ち込みを原則禁止する公立小中学校が9割を超えるものの、このうち一定の理由があれば家庭からの申請で持ち込みを認めるとした学校は約7割に上るとの調査結果を発表した。【記事全文は、上記リンクから】
文科省は、昨年5月31日(水)から11月13日(水)まで計7回、「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議(令和元年)」を開いていましたが、今年の5月27日(水)に「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議(令和2年度)」の第1回会議を実施し、その場で以下の調査結果を開示しました。
文部科学省:学校における携帯電話の取扱い等に関する調査について(概要)<pdf>
これが上の記事の元ネタですね。
◆6月21日(日)/読売新聞/文科省、中学校へのスマホ持ち込み認める方針…緊急時や防犯を考慮
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200621-OYT1T50070/
文部科学省は、原則禁止としている中学生のスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みを近く認める方針を固めた。緊急時の対応や防犯面で有効だとして、これまでの対応を改めることにした。校内での使用には制限を設ける構えだ。【記事全文は、上記リンクから。有料記事のため、全文は読めませんが…】
「学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議(令和2年度)」第2回会議が本日6月24日(水)11:00~13:00に実施されますが、そこで「審議のまとめ案」を提示して、限定的ではあっても、中学校では持ち込み容認に転じるようです。
ちなみに、文科省サイトの説明によると、本日の会議は、
・ 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、傍聴者なしのWeb会議による開催とします。報道関係者及び一般の方向けに、Web会議の模様を「YouTube」文部科学省公式動画チャンネルにてライブ配信いたします。
・ 会議資料につきましては、会議当日を目途に当省ホームページに掲載します。
と告知されていました(下線は筆者)。時代・時勢ですね。興味のある方は、文科省公式YouTubeで今日のライブ配信を見てみてはいかがでしょう(笑)?後で視聴できるよう、アーカイブは残るのかな?
文部科学省/mextchannel【文科省公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/user/mextchannel
文部科学省/mextchannel【学校における携帯電話の取扱い等に関する有識者会議(令和2年度第2回)】
https://www.youtube.com/watch?v=VJ7fc4iqP38&feature=youtu.be
スマホ・携帯電話の学校持ち込みに関しては、反対の声も根強いようです。確かに、様々な理由・事情でスマホや携帯電話を持っていない(持てない)子どもが嫌な思い、辛い思いをしないように配慮や対策が必要だと思います。
一方で、記事にあるように、緊急時の連絡や防犯に有効ですし、スマホ・携帯・インターネット・SNSの活用法や注意点を教える上でも、学校・国・自治体でタブレットやPCを児童・生徒全員分揃えるより実際的でしょう。
ところで、ICTといえば、文科省「教育の情報化に関する手引」が、新学習指導要領に対応して6月に更新されました。以下のリンクからチェックしておきましょう。
文部科学省「教育の情報化に関する手引」について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00117.html
學校も教員もICTをうまく導入して活用し、子どもたちにも適切に利用させれば、知育はより効率的になり、教員の手間は減らせます(ネットの世界には、人間ひとりの頭の中に収まりきらない知が溢れていますしね)。
その分、教員は子どもたちと全人的に向き合い、学校という場でしかできない経験・体験を通じて、子どもたちの社会性を育むことに今よりも時間が使えるようになると思います。
コロナ禍対応のためのオンライン講義では、不登校や保健室登校の子どもが出席するという事例もあったようです。
ICTがなんでも解決するとか、ICTで教育界がバラ色になるとか、そこまでは言いませんが、ICT音痴では良い教員にはなれない・・・という時代が来るかもしれませんね。
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