東京アカデミー池袋校
ブログ
こんにちは。東京アカデミー池袋校の公務員担当です。
公務員試験では、時事問題が筆記試験だけでなく、論作文・面接等でも幅広く問われます。
中でも東京都Ⅰ類Bや特別区(東京23区)Ⅰ類の試験においては、筆記試験での出題数も多いため、重要な科目と言えます。
そこで今回のブログでは公務員試験を目指す受験生の皆様に、2020年6月の出来事から時事問題に関わる内容を2点ご案内します。
①「国会にて、2020年度第2次補正予算成立」
総額31兆9114億円で、10兆円の予備費が含まれます。予備費は事前に見通せない事態に備え計上します。
新型コロナウイルス対策の予備費のうち事前に使途を示した5兆円の内訳は、
予備費の使用については「適時適切に国会に報告する」としていますが、残り5兆円の使い道が明示されていないがためにこの度は規模の巨額さ、使途の不透明さが指摘されています。
批判の中には5兆円もの公金を政府の独断で配分・支出することが認められたら、国会が財政監視できず、財政民主主義に反するという意見もございます。
②「最高裁にて、ふるさと納税訴訟判決が下る」
返礼品を巡り国(総務省)が大阪・泉佐野市を適用除外としたことに市が不服を申立てた裁判は、最高裁が国の定めた基準は違法・無効と判断し、同小法廷は判決理由で「新制度の施行前は、返礼品の提供で特に法令上の規制は存在しなかった」とした上で「新制度は一定の対象期間の寄付金募集実績に関するもので、施行前の過去の実績をもって(泉佐野市を)不適格とすることを予定していると解するのは困難」としました。
新制度に関する国会審議についても「過去の実績を基に不適格にできる前提で審議されたとはいえない」と判断し、市の逆転勝訴で決着しました。
憲法31条の「適正手続」や憲法39条の「事後法の禁止・遡及処罰の禁止」などの論点を思い出しながら判決文を読んでみましょう。
本試験では、国会で議決された議案や、最高裁が下した判断の内容が出題されます。事実関係を正確に把握し、選択肢を絞れるようにしていきましょう。
本ブログが、公務員を目指す皆様へ少しでもお役に立てば幸いです。