東京アカデミー難波教室
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「小児看護学」は、106 回までは一般問題・状況設定問題ともに各看護学の中で最も正答率が低くなる科目だったが、107 回で解きやすい問題が増加し正答率が上昇した。とは言うものの一般問題の正答率は70%を下回り、点数がとりやすい科目とは言い難い。理由として、過去問題を利用してはいるが、丁寧に作りなおされていることや、誤りの選択肢に魅惑的なものがあり、単純に正答へと辿りつけないことがあげられる。
状況設定問題は、109 回で正答率が落ちたが70%を超えている。病態生理に関連するもの、疾患や経過がイメージできないもので点数が落ちる傾向がある。「小児看護学」では、過去問題集を用いて、小児の成長・発達や特有の疾患、小児保健関連事項など重要箇所の学習を進めていこう。「成人看護学」と同様に各選択肢の解説を丁寧に読みこんでおきたい。暗記事項が多くあるため、苦手意識を持つ人はできるだけ早く手掛けていこう。
「母性看護学」は、正答率は高めで安定しているが、近年は出題している内容に変化がある。一般問題は、107回までは周産期、新生児への援助に加え、女性のライフサイクル、母子保健など多岐に渡った内容であったが、108回では周産期の問題が減少し、法規や統計、総論からの出題が多くなり、109回では、従前の周産期・新生児中心の作りになっている。
状況設定問題は、4 症例であった107 回では周産期以外の事例が加わっていたが、108 回以降は一般問題同様、周産期・新生児期への援助の問題となっている。いずれにせよ、過去問題を解くことによって、ある程度の点数が獲得できる内容になっている。まずは、正常な妊娠・分娩・産褥の経過を理解することが得点の基盤となる。苦手な人は早めの学習を心がけよう。107回からの「母性看護学」の出題基準は、以前のものと異なり、小項目が細分化され、学習の目安としてと用いられやすくなった。頻出事項を確認し、該当する箇所の過去問題を繰り返し解いていこう。