東京アカデミー神戸校
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出願書類、書けていますか?
文章の流れを把握し、内容を固めていくと次に気になる点は文章の読みやすさ(親切さ)です。
意味が汲み取りにくく何度も読み返す必要があったり、文字が読み難くて一文字に注視しなくては読み進められなかったりするような「読み手にとって不親切な文章」では、書類を見る人事の方も細かく目を通すモチベーションが生まれず、伝えたいことを100%受け取ってもらうことができません。
みなさんの魅力を十分にアピールできる出願書類が作れるよう、少しでもお役立てください。
何度か添削を受けて、ある程度内容が洗練された出願書類の添削をしていると、「伝えたいことはわかるけれど、文章が読み難い」というものを見かけます。
折角内容が練られていても、読み手が汲み取らなければならない文章では、伝えたいことを100%伝えることはできません。
よく見かける文法的な間違いは、たりたりの用法、主語抜け、受ける述語が無い主語、修飾語の位置などでしょうか。
「休日をジュースやアイスを食べたり、趣味の小説本を読んで過ごします。」
という文章があります。この文章には上で挙げた間違いが含まれています。
○たりたりの用法
「~たり」という表現を使用するときは基本的に2回以上で使用しましょう。
(列挙する項目があまりに多くなる場合は別の表現の方が適切です)
○主語抜け
上記文章を簡略化すると「私は~休日を過ごす」という文章なので、本来は文頭に「私は」が必要です。
(志望動機など誰が主語なのか露骨な場合、意図的に主語を抜く場合はあります)
○受ける述語が無い主語
アイスは食べますが、ジュースを食べるとは言いません。この二つには別の述語が必要です。
○修飾語の位置
上記文章には「過ごす」という述語を修飾する言葉として「休日を(何を)」「~飲んだり~食べたり~読んで(どのように)」という2点があります。
一つの述語に複数の修飾語を使用する場合は、長いものを前にもってくると、伝わりやすい文章となります。
以上を修正すると
「私は、ジュースを飲んだり、アイスを食べたり、趣味の小説本を読んで休日を過ごします。」
という文章になります。上の文章に比べると意味が伝わりやすい文章になったかと思います。
このように、自分が書いた文章に対して「初見の人でも内容が伝わりやすいか」という親切な目線を持つことを心掛けて、文章を通じて自分が伝えたいことを100%伝えられるように努めましょう。