東京アカデミー東京校
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こんにちは。東京アカデミー東京校の公務員担当です。
今回は、志望動機の考え方についてお伝えしたいと思います。
面接に臨むにあたり、必ずといっていいほど聞かれるのが「なぜ志望したのか」という志望動機です。「地元だから」「公務員は安定しているから」では、全く通用しません。逆に志望動機がしっかりしていれば、どの志望先でも合格する可能性が高くなります。
まず、志望動機を考える際に必要となるのは、
①志望先研究 + ②自己分析
です。
では、どのように志望先研究と自己分析を進めていけばいいのかを見ていきましょう。
①志望先研究
まずは志望先を知ることが必須です。
ホームページ(HP)を見れば、簡単に情報を得られる時代ですが、ただ漠然と見ているだけでは、必要な情報を得ることはできません。
地方公務員志望の場合、自治体のHPでどの部分に着目すればいいかというと、「基本計画」や「基本構想」です。
それぞれの自治体の現状や課題、今後の計画、目指すべき姿などが書かれており、HPでは主に「県政情報」・「市政情報」などのページに掲載されています。
概要版で読みやすく簡潔にまとめられているものもあるので、読んでみて自分なりに感じたこと・考えたことや、興味のある内容をメモしておきましょう。
また、1月・4月には自治体のトップによる「年頭所感」・「年度所感」が発表されることが多くあります。少なくとも向こう1年の自治体としての方向性を確認できますので、併せてチェックしておきましょう。
国家公務員志望の方の場合、政策情報は各省庁のHPに、イベントの詳細な情報は人事院の「国家公務員試験採用NAVI」にそれぞれ掲載されています。また、変わったところでは、農林水産省のYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF(ばずまふ)」もありますので、ぜひチェックしてみてください!
官公庁サイト一覧
国家公務員試験採用NAVI
農林水産省YouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」
他にはどのような調べ方があるのかを、2019年度地方公務員試験に合格された、東京アカデミー元受講生の実際のお話と共に考えていきたいと思います。
Q志望先研究はどのように行っていたか
◆市役所で気になったパンフレット等をたくさん持ち帰って、その自治体が何に力を入れて取り組んでいるのかということをしっかり把握した。
◆自分が取り組んでみたいことに関して、他の自治体も含めて成功例などを探した。それを読んでみて自分なりの考えをまとめ、資料も参考にして志望動機をつくっていった。
◆大きな台風被害や水害が多くあったので、防災に携わる仕事に取り組みたいと思っていた。でも、まったく知識がなかったので、受験する地域にある防災センター施設に行ってみた。地震や水害等、様々な防災に関する避難の方法や、備蓄しておくとよいもの等、細かく展示してあり、その自治体独自の取り組みを知ることができた。
◆東京アカデミーの官庁・自治体説明会に参加して、実際の職員の方からお話を伺った。職場の雰囲気なども分かってよかった。
※現在は、WEB説明会等を実施している自治体も数多くあります。また、東京アカデミー主催の官庁・自治体説明会に関しましても、次回2021年 2月 27日(土)は、オンラインでの実施予定です。
ココが大事!
志望先については自分が興味・関心があるところだけでなく、様々な角度から知ることが重要です。上記の通り、志望先の研究には多様な方法があります。まずはしっかりと自分で志望先を調べた上で、どのような点に魅力を感じたのか、どんな仕事がしたいのか、課題点は何か等を考えてみましょう。
②自己分析
次に、自分の人物像を知り、相手に明確に伝えることが大切です。そのためには、これまでの経験や、長所・短所、強み(アピールすべきポイント)などを自分自身がしっかり把握している必要があります。
まずは、今までの人生を時系列で振り返ることが重要です。これまでに取り組んできたことや印象に残っている出来事を、どんな些細なことでもいいので、一旦すべて洗い出してみましょう。
その際、漠然と振り返るのではなく、ノートを3分割にして使用すると、視覚的にもわかりやすく振り返ることができ、分析がしやすくなります。
①「出来事や経験」
②「その中で務めた役割・どんな立場だったか等」
③「その出来事を通じて学んだこと・そのときの感情」
の3つの項目に分けて、書き出してみましょう。
ここからは、2019年度地方公務員試験に合格された東京アカデミー元受講生の声です。
Q自己研究はどのように行っていたか
◇自分のこれまでの経験の中で、とにかくぱっと思い浮かぶことをメモして、ここからどんなことが言えるのか等、強みにつながるような内容を書いていった。
◇これまでに何をやってきたかという自分の経験談を洗い出す必要性がある。たとえば、「責任感があります」と言っても、自分がこれまでにどんな経験をしてきて、その経験がどう「責任感」に繋がっていったのかという根拠が必ず問われると思う。
◇実際の面接では、自分の強みとして「チャレンジ精神があるところ」と言ったが、「チャレンジ精神があると思ったきっかけやそういう精神をつくった環境はどういったところにあるか」という具体的な回答を求められた。
ココが大事!
合格者の声にもあるように、面接では、「どのような経験を通じて、なぜそのように考えるのか」等、内容に具体性が求められます。単にこれまでの経験を振り返って終了ではなく、その経験からどのようなことを学び、何が今の自分を形成することに繋がったかを考えることがポイントです。
また、これまでの経験を振り返るほかにも、自分の好きなことや趣味など、夢中になって取り組めることに着目してみると、強みを考える際のきっかけとなります。
自己研究をする際にはぜひ、一人で考えるだけではなく、周囲の友人や家族、先生などにも聞いてみてください。自分では気づかなかった一面を知ることができると思います。
まとめ
志望動機を考える際には、志望先を知り、自分を知ることが何よりも重要です。
そうすることで、具体性のある志望動機ができます。
マニュアルに載っているような典型的な内容ではなく、自ら行動して調べ、自分の言葉で伝えることを意識して、志望動機を考えていきましょう。
本記事を参考に面接の準備を進めていただき、一次試験合格後は「面接試験対策講座」で最終チェックがおすすめです。ご自身の志望先に合わせて、これまでの試験情報をもとに模擬面接・講評を行います。ぜひご活用ください!
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