東京アカデミー熊本校
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みなさん、こんにちは。教員採用試験対策予備校の東京アカデミー熊本校から、渕上です。
今年の熊本県と熊本市の教員採用試験には、最新時事も出題されていましたね。
さっそくチェックしてみましょう!
大問2の(6)は、「児童虐待の防止等に関する法律第14条」の穴埋め問題でした。
「児童虐待の防止等に関する法律」は、令和元年6月26日に改正が公布され、令和2年4月1日に施行されています。
最新の改正法施行から約3ヵ月での出題、そして今回の改正の概要1つ目「児童の権利擁護」に当たる部分からの出題となっていますので、いかに“最新”の時事を押さえることが重要かが窺えます。
尚、この問題の選択肢は似たような言葉が並んでおり、また家庭内における児童虐待に関する記述であることから迷ってしまった受験生も居たかもしれません。
第14条の条文にある通り「しつけ」に際することを指すので、その点も正答(=体罰)を見抜くポイントと言えるでしょう。
さて、この「児童虐待の防止等に関する法律」は、なんと同じく2020年夏実施の熊本県教員採用選考考査(教職科目)の大問1、そして熊本市立学校教員採用選考試験(教職科目)の大問1の選択肢にも入っていた法律になります。
どちらも直接的な正答には入っていませんでしたが、次年度以降も押さえておくべきでしょう。
そして、熊本市教員採用選考試験では、第二次選考試験の個人面接1回目において、「あなたは体罰についてどう思いますか。また、体罰はどうしてだめですか。あなたの考えをまとめなさい。」「体罰や暴言は許さないと言われるが、その理由は何か。そのことについてどう考えているか。」というテーマのもと面接試験が行われています。
このような場合も、ただ単に個人の感情や思い込みだけで答えるのではなく、関係法令に基づいて答えることで、厚みのある回答となり、面接官の評価は高くなるでしょう。
大問6は、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」の穴埋め問題でした。
「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」は、平成31年1月25日に通知された答申になります。
今回の問題では、全部で81ページある答申の中で、7ページ目に記載されている文章の抜粋からの出題となっていました。
選択肢はどれもあり得そうな言葉、組み合わせとなっているので、要注意です。
しかしながら、今回の出題箇所は、答申の前文「はじめに」にもほぼ同じ言葉で書かれた文章があるため、その点も理解しておくだけで正答率を上げることが可能と言えるでしょう。
さて、今回は今年の夏に実施された熊本県・熊本市の教員採用試験において、平成31年1月以降に告示・公示された答申や法律がどの程度出題されていたかについて確認しました。
受験生の大学生や講師の皆さんが、大学や教育実習、そしてお仕事と並行して、それぞれ膨大な内容を、さらには直近に出たばかりの最新時事を完璧に把握、理解することは容易ではないと思います。
(例えば、2020年3月~5月に告示・公示された通知や文書で、採用選考に関係する可能性が高いものだけでも19もあります。※東京アカデミー調べ)
東京アカデミーでは、「生講義」という特性を活かし、今回触れたような最新の時事についても講義内で取り扱い、ポイントを押さえていきます。
次年度の試験に向けても、東京アカデミーでは常に最新の時事を取り入れた筆記試験、人物試験対策を行っていきます。
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