看護学校受験対策講座
看護師になるには…その魅力とは?
看護学校入試の種類と内容
受験チャンスが多いほど、合格の可能性も高くなります。私大や専門学校の場合、一般・推薦・AO・社会人入試などは、9月頃から実施され、1つの学校が複数回の入試を行うことも珍しくありません。併願作戦で確実な合格を目指しましょう。
主に1~3月にかけて実施され、受験者のほとんどが3~5校、多い人では10校近く併願します。
国公立大学の場合、1次試験は社会を含む大学入試センター試験全教科の対策が必要です。2次試験は、国立大学の前期日程では学科試験(数学・理科・外国語・国語・小論文のうち2科目または3科目の組み合わせが主流)、国立大学の後期日程と公立大学では小論文と面接が課されることが多いです。
私立大学の場合、国語・英語が必須科目で、数学・理科が選択科目という設定が中心ですが、小論文、面接が課される場合もあります。また、近年はセンター試験を導入する学校も増えています。多くの大学ではマークシート式ですが、それぞれの大学に独自の出題傾向が見られますので、徹底的に過去問題を分析し、その傾向を見極めることが重要です。
全体として、国語+英語または数学、理科といった2科目型の設定が主流となっています。公立の場合、レベルは高く、基礎学力から応用力・実践力まで幅広く試される出題となっています。一方、私立の場合、その学校によりレベルは異なりますので、過去問題でその傾向を確認しておきましょう。また、近年はセンター試験を導入する学校も増えています。多くの短期大学ではマークシート式ですが、それぞれの短期大学に独自の出題傾向が見られますので、過去問題を分析し、その傾向を見極めることが重要です。
学校により入試科目やレベルはさまざまですが、ほとんどの専門学校では基礎から標準までの比較的易しい問題が出題されています。したがって、合格最低点は高くなるため、ケアレスミスのないように慎重に取り組むことが重要です。出題形式は記述式が中心ですが、マークシート式の出題も増えています。また、面接試験が多くの学校で実施され、小論文(作文)試験を課す専門学校もあり、一般入試でも大学・短大に比べて人物重視の選考が行われるのが特徴です。
主に10月~12月頃に約7割ほどの学校で実施されます。多くは現役高校生のみを対象としていますが、浪人生が受験できる学校もあります。
入試科目は面接と小論文が中心で、基礎レベルの学科試験を課す学校もありますが、最も重視されるのは評定平均値など高校の調査書の成績です。欠席日数についてもチェックされますので、日々意識しながら過ごしましょう。
次の3つに実施方法に大別されます。
評定平均値の場合、3.5~4.0以上を基準とする学校がほとんどで、大学が4.0以上、短大・専門学校は3.5または3.8以上とする学校が主流です。なお、評定平均値とは、高校3年1学期または2学期までの成績を5段階で表したものです。
推薦入試では、基本的に合格したら辞退はできません。また、公募制では高倍率となる学校も多いので、必ず一般入試の対策も同時にしておきましょう。
近年、「アドミッションズ・オフィス入試」いわゆる「AO入試」を実施する学校が増えてきています。これは、受験者の人物像を学校側が求める学生像(=アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める方法で、学科試験の得点が合否を左右する一般入試とは異なり、志望理由書や面接などにより、受験者の個性や適性に対して多面的な価値を試みる入試です。また、通常の推薦入試とも異なり、評定平均値による基準や地域の指定もなく、浪人生や社会人であっても出願できる場合が多く、早いところでは6月頃から実施されます。
各学校によりその選抜方法は様々ですが、エントリーシートと呼ばれる書類を提出後、何度か面接を繰り返し、最終的に出願できるかどうかが決まる場合や、課題やグループ・ディスカッションを課す学校もあります。学科試験が課されないとはいえ、倍率が非常に高い場合もありますので、必ず一般入試の対策も併せて進めておきましょう。
「社会人入試」とは、社会人や元社会人(家事従事者を含む場合もある)を対象とした特別枠入試のことで、近年では多くの看護学校で導入されています。試験は9月から11月の秋口に実施されることが多く、学校によって早くは6月から、遅くは3月頃まで行われています。また、「社会人」の定義が学校により様々に異なるため、受験資格も学校ごとに特徴があり、社会人としての経験年数や年齢で限定しているケースが多い中、アルバイトや主婦、高校卒業見込みの方までが受験可能な学校もあります。
入試科目においても、小論文・面接を課す学校がほとんどで、学科試験がある場合でも科目数は少なく、出題レベルも平易なものが多いです。また、学力重視の一般入試と違い、知識や偏差値よりも、社会人としての生活や経験からどのような問題意識を持っているか、今後その経験を医療の現場でどのように活かすことができるかということが重視され、面接試験などを通して評価されます。