医学知識を持ち、しかも基本的なケアの技能を兼ね備えた看護師は、各界での需要が高く、近年さまざまな分野で活躍しています。今後、医療技術の進歩、超高齢社会のさらなる進展、社会構造の変化に伴い、この傾向はより強まっていくことが予想されます。看護師国家資格取得後も活躍のフィールドを広げるために次にあげる資格を取得する人もたくさんいます。
疾病予防と健康管理の分野を受け持ち、地域の人々の生活に密着した具体的な保健指導を行います。主な職場は保健所や市町村役場で、地域住民の健康診断や自宅療養のお年寄りなどを訪問して様々なケアを行うなど、自治体行政の中で活躍しています。また、企業などで働く人々のための健康相談員として勤務する人や、養護教諭として勤務する人もいます。
妊産婦の精神的・生理的・社会的な変化や諸問題に対応し、正常分娩の介助の他、妊娠から育児まで、母性保険全般の指導を行います。主な職場は病院・診療所、助産所、保健所などで、助産師の85%以上が病院・診療所に勤めています。助産師は医療法により助産所の開設を認められていますが、実際に開業しているのは約5%と少数です。近年は、発展途上国へのボランティア活動でも活躍されています。その他にも産前教育のために学校で出前講座をすることもあります。
小学校・中学校・高校等の教諭として、幼児・児童・生徒の心身の健康管理、保健室の管理運営などを担当します。所定の単位を修得した保健師は、都道府県に申請を行うと「養護教諭二種免許状」が与えられます。また、「養護教諭一種免許状」が取得できる看護大学や保健師養成学校もあります。
看護師を養成する看護大学・短大・専門学校・高等学校で教員として教育を行います。看護学校教員になるには看護師・保健師・助産師として通算5年以上の実務経験を有し、以下の要件を満たす必要があります。
看護短大・専門学校で学んだことをより深めたい、将来様々な分野で活躍したいと考える方には最適の制度です。受験資格を限定する大学や、編入学試験が実施されない大学もあるので注意が必要です。
”東京アカデミーには、看護学校受験、公務員試験と2度の受験の際、お世話になりました。特に市役所の保健師になろうと思ったときは、何から手をつけていいのかわからない状態でしたので、東京アカデミーに行くと勉強のことから試験のことまで丁寧に教えてくれました。自分のやるべきことが何かが明確になったので、限られた時間の中で時間を無駄にせずに勉強できたことが一番良かったことだと思います。周りと比べて不安になることもありましたが、私は東京アカデミーに通っていることで他の人との差を付けられたと思います。”
介護が必要な高齢者やその家族からの相談に応じ、状況に応じて適切な在宅または施設サービスを利用できるように、市町村や事業者との調整を行います。資格取得には看護師・保健師・助産師などの職種における一定の実務経験と、「実務研修受講試験」の合格および研修の受講が必要です。
複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための特定の専門看護分野の知識・技術を深めた看護師が専門看護師です。
特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践のできる看護師が認定看護師です。