高校進路ご担当先生・保護者様向け情報
公務員試験の受験において、その合否にも大きく関わる重要なツールのひとつとして、“教材”があります。教材自体の内容充実度はもちろんですが、その使い方ひとつで『最強の武器』にもなり、はたまた『時間とお金の無駄遣い』にもなってしまうことも・・・。特に高校生の場合、学校の授業や部活動などの関係で学習時間も限られてしまうため、より効率的な学習が求められます。今回は、東京アカデミーで実際に使用しているオリジナルテキストの魅力と、さらに、それぞれの活用術にまで踏み込み、効率的な学習法をご紹介いたします。公務員試験は高校生でも十分合格を狙える試験です。是非、ご一読いただき、生徒様のご指導にお役立てください。
まずは、東京アカデミーオリジナル過去問題集『出たDATA問』で公務員試験の過去問題を解き、出題傾向を把握してみましょう。公務員試験の総出題科目数は約20科目にわたり、出題範囲も非常に広いです。特に高校生の多くは、学校の授業や部活動等もあり、時間も限られているため、全ての科目を、均等に力を入れて勉強することはまずできないでしょう。そこで重要となってくるのが、「出題傾向を知る」ことです。どのような試験にも傾向があるように、公務員試験も例外ではありません。例えば、次の表をご覧ください。
公務員試験において、「日本史」科目の出題数は平均1~2問程度。東京アカデミー独自の試験分析の結果をみると、その出題の大半は江戸・明治・大正時代となっており、頻出分野といえます。この頻出分野は、出題される全ての科目にみられます。限られた時間を有効に使うには、過去に出題された問題の傾向を把握し、それに即した学習をすることが合格への最短ルートです。そこで、公務員試験を受験される皆様が、短期間で合格レベルに到達することができるよう作成されたのが東京アカデミーオリジナル過去問題集『出たDATA問』です。
この『出たDATA問』には、過去10年以上の公務員試験本試験の過去問題を掲載しています。さらに、他の過去問題集とは違い、入手困難とされる地方公務員試験の過去問題、いわゆる非公表問題が多数掲載されております。これは、東京アカデミーが独自に行っている聞き取り調査によって復元したものです。その再現率をデータでみてみると、東京アカデミー全国32校による聞き取り調査での非公表問題の再現率は77.2%となります(地方公務員全国パターン(9月3週・4週)580題中448題再現(過去6年))。特に最新の地方公務員の問題は、他の専門学校や予備校、市販されている教材には、ほとんど掲載されておりません。『出たDATA問』には、7種類以上の試験(国家公務員一般職(高卒者)、国家公務員一般職(社会人)、裁判所職員一般職(高卒者)、海上保安学校学生、地方初級公務員、警視庁警察官Ⅲ類、東京消防庁Ⅲ類、その他)において、その過去問題を掲載しております。特に、他では手に入らない地方初級公務員試験の過去問題の掲載数は590題以上となります。より実践に近い傾向分析ができることに加えて、この時点で他のライバルたちよりも大きくリードすることができます。
東京アカデミーでは、上記「出たDATA問」に限らず、保有している過去問題の解答出しや解説作成を行っています。その中には、これまで繰り返し出題されたこともある定番パターンの問題もあれば、初めて見るような切り口や題材、新しい解法が必要な問題もあります。これら一つ一つに明快な解説を加えるため、専門スタッフと講師が協議し、新しい解法を編み出していくことも少なくありません。これらを全国の校舎スタッフ、講師と共有し、次年度以降の講義に反映させていることが、通学講座受講生の高い合格率を維持している秘訣の一つです。これからも、通学講座をご利用される各地域の現役高校生へ、最新の解法をマスターできる優良講義を提供して参ります。
一通り『出たDATA問』を解き、ある程度公務員試験の傾向を把握することができれば、次は基礎学力の定着を目指しましょう。東京アカデミーでは、『オープンセサミシリーズ』参考書をご用意しております(『オープンセサミシリーズ』の詳細は【Part.6】でご紹介しておりますので、ここでは割愛させていただきます)。『出たDATA問』の問題を解いていくなかで把握した傾向に即して、よく出ていた分野・単元を中心に基礎学力をインプットしていきましょう。過去問題に触れたことにより、重要項目・覚えるべきポイントがどこなのか自ずと理解でき、スムーズに知識が定着していくはずです。ここで、参考書からスタートしたライバルたちとの差をつけることができます。ちなみに、この『オープンセサミシリーズ』にも練習問題が用意されていますので、是非挑戦していきましょう。
基礎学力が定着してきたと感じたら、もう一度、『出たDATA問』の過去問題にとりかかりましょう。ただし、ここでは①時間を意識した演習と②各問題の読み込みが大切です。それぞれ、みていきましょう。
①時間を意識した演習
本試験を想定し、時間を意識して問題を解いてみましょう。本試験では、おおよそ40~50問を120~150分という限られた時間のなかで解答しなければなりません。つまり、1問あたりにかけられる時間は平均で約3分です。いくら公務員試験に必要な基礎学力を身に付けたとしても、時間内に解ききれなければ、その努力は水の泡となってしまいます。そのため、普段から、特に過去問題演習において時間を意識した学習を心掛けることで、本番に確実に実力を発揮できる「実践力」を身に付けましょう。
②各問題の読み込み
単に問題を解き、答え合わせして、次の問題を解く。これだけでは、『出たDATA問』を100%活用できているとは言えません。ご承知の通り、本試験の教養試験で出題される各科目は基本的には五肢択一式の出題形式となっており、過去問題集である『出たDATA問』も、そのままの形式で掲載しております。本番では、一つの正解を選択し、次の問題へと解き進めていきますが、学習期間においては、各問題をもう少し読み込んでみましょう。具体的には、正解以外の残りの4つの不正解の選択肢について、どこが誤りなのかを正確に理解できるまで読み込みましょう。そうすることで、数値や単語を変えただけのような類似問題にも対応できる「応用力」が身に付きます。実際に、こういった類似問題は多々出題されております。
以上のような学習法で、『出たDATA問』をフル活用しましょう。目安は「問題をパッと見ただけで答えがわかる」くらいです。
いよいよ最後の総仕上げです。東京アカデミーでは、ここまでの学力を身に付けることができた受講生に対して、最後の試練として『予想問題演習テキスト』を使用した講義を行い、学力の完成を目指します。
この『予想問題演習テキスト』は、先述した独自の聞き取り調査により入手した過去問題等の情報力、数多くの「的中問題」を作り出してきた分析力をもとに作成されたオリジナルの予想問題を取り扱ったテキストです。教養試験に出題される全科目が掲載されているので、このテキストを終えたとき=学力の完成です。ちなみに、今回紹介した『出たDATA問』、『オープンセサミシリーズ』、『予想問題演習テキスト』だけでも取り扱った問題数は約3,900問。これだけやれば、自信をもって本試験に臨めます。
今回は紹介できませんでしたが、東京アカデミーには他にも『基礎数学テキスト』『基礎力養成テキスト』『基礎力完成テキスト』『要点整理テキスト』『予想問題演習テキスト』『時事データブック』『作文対策テキスト』『実践型適性試験練習帳』など、各個人の学習到達度や受験先の出題傾向に合わせて多彩なオリジナル教材をご用意しております。書店で購入できるものもございますが、なかには通学生限定のテキストもございます。本記事にて、ご興味を持たれたものがございましたら、最寄りの東京アカデミー校舎へお気軽にお問い合わせください。
次回は『注目!公務員試験を数字で紹介』と題し、一次試験並び二次試験のアドバイスを数字でご紹介いたします。ご期待ください。