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1 平成29年(2017年)の人口動態統計における主要死因別の死亡率で 心 疾患 の順位はどれか。
2 運動習慣が身体機能にもたらす効果はどれか。
3 介護保険の第2 号被保険者は、( )歳以上65歳未満の医療保険加入者である。
4 健康保険法による療養の給付の対象はどれか。
5 第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。
6 児の吸啜刺激によって分泌が亢進し、分娩後の母体の子宮筋の収縮を促すのはどれか。
7 平成29 年(2017年)の国民生活基礎調査における平均世帯人数はどれか。
8 レスパイトケアの目的はどれか。
9 死の三徴候に含まれるのはどれか。
10 球関節はどれか。
11 健康な成人の1回換気量はどれか。
12 脳塞栓症 を生じやすい 不整脈 はどれか。
13 貧血 を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。
14 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律〈医薬品医療機器等法〉による毒薬の表示(別冊No.1)を別に示す。
正しいのはどれか。
15 成人の橈骨動脈における脈拍の測定方法で正しいのはどれか。
16 誤嚥しやすい患者の食事の援助で適切なのはどれか。
17 陰部洗浄に使用する湯の温度で最も適切なのはどれか。
18 滅菌物の取り扱いで正しいのはどれか。
19 直流除細動器の使用目的はどれか。
20 経鼻経管栄養法を受ける成人患者の体位で適切なのはどれか。
21 胃がんのVirchow〈ウィルヒョウ〉転移が生じる部位はどれか。
22 包帯の巻き方(別冊No.2)を別に示す。
環行帯の巻き方で正しいのはどれか。
23 皮下注射で適切なのはどれか。
24 細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
25 平成28年(2016年)の国民生活基礎調査で、男性の有訴者の症状が最も多いのはどれか。
26 固有心筋の特徴はどれか。
27 小細胞癌 で正しいのはどれか。
28 脳梗塞 を最も早期に検出できる画像検査はどれか。
29 公費医療と法の組合せで正しいのはどれか。
30 廃棄する物とその区分との組合せで正しいのはどれか。
31 患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
32 細菌の芽胞を死滅させるのはどれか。
33
クロストリジウム・ディフィシレ
(ディフィシル)による下痢を発症している患者の陰部洗浄をベッド 上で行う際の個人防護具を着用した看護師の写真(別冊No.3)を別に示す。
適切なのはどれか。
34 インシデントレポートで適切なのはどれか。
35 成人の睡眠で正しいのはどれか。
36 片麻痺のある成人の臥床患者の患側の良肢位で適切なのはどれか。
37 クリップ式のプローブを用いて手指で経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉を測定する方法で適切なのはどれか。
38 熱型を図に示す。
熱型の種類と図の組合せで正しいのはどれか。
39 薬の内服方法における頓用で正しいのはどれか。
40 壮年期の身体的特徴で正しいのはどれか。
41 急性期患者の生体反応で正しいのはどれか。
42 砕石位による手術で起こりやすい合併症はどれか。
43 ペースメーカー植込みの有無を事前に確認すべき検査はどれか。
44 肝動脈塞栓術〈TAE〉の適応となる疾患はどれか。
45 ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉に感染している患者で、 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉 の状態にあると判断できる疾患はどれか。
46 細菌性髄膜炎 の症状はどれか。
47 貧血を伴う患者の爪の写真(別冊No.4)を別に示す。
欠乏して欠乏している栄養素はどれか。
48 手術後に無排卵になるのはどれか。
49 被験者が図形を描き写す内容が含まれる認知機能の評価はどれか。
50 老化による免疫機能の変化はどれか。
51 高齢者の性について正しいのはどれか。
52 老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
53 軽度認知障害 で正しいのはどれか。
54 認知症 が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、複数の専門職でアセスメントや自立生活の支援を行うのはどれか。
55 日本で用いているDENVER Ⅱ(デンバー発達判定法)で6か月児の90%ができるのはどれか。
56 幼児を対象とする定期予防接種はどれか。
57 大泉門の説明で正しいのはどれか。
58 幼児の心肺蘇生における胸骨圧迫の方法で正しいのはどれか。
59 配偶子の形成で正しいのはどれか。
60 女子の思春期の特徴で正しいのはどれか。
61 妊娠37週の妊婦の胎児心拍数陣痛図の所見で正常なのはどれか。
62 子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
63 正常に経過している妊娠36週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。
64 災害派遣精神医療チーム〈DPAT〉で正しいのはどれか。
65 平成16年(2004年)に示された精神保健医療福祉の改革ビジョンの内容で正しいのはどれか。
66 Aさん(25歳、男性)は、
統合失調症
と診断された。抗精神病薬の内服を開始した2日後、Aさんはそわそわして落ち着かず「足がムズムズする」と歩き回るようになった。
Aさんにみられている状態はどれか。
67 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律〈精神保健福祉法〉に定められている隔離について正しいのはどれか。
68 Aさん(82歳、女性)は、要支援2である。
Aさんの屋内での転倒予防と自立の促進のため、自宅で介護する家族への指導で適切なのはどれか。
69 Aさん(68歳、男性)は、
筋萎縮性側索硬化症
〈ALS〉のため在宅療養中で、気管切開下で人工呼吸器を使用し、要介護5の認定を受けている。
Aさんに提供される訪問看護で適切なのはどれか。
70 Aさん(85歳、女性)は、要支援1で介護予防通所リハビリテーションを月2回利用している。Aさんから「最近排便が3~4日に1回しかなくて、お腹が張って困っている」と通所施設の看護師に相談があっ
た。
看護師が行うAさんへの便秘に対する助言で適切なのはどれか。
71 Aさん(88歳、男性)は、長女(60歳、無職)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準ランクC2 。仙骨部の褥瘡の治療のため、膀胱留置カテーテルを挿入することになった。
膀胱留置カテーテルを挿入中のAさんを介護する長女に対して、訪問看護師が指導する内容で適切なのはどれか。
72 平成28年(2016年)の介護サービス施設・事業所調査における要介護度別利用者数の構成割合で、要介護5の利用者が最も多いのはどれか。
73 医療法における医療計画で正しいのはどれか。
74 災害対策基本法に定められている内容で正しいのはどれか。
75 2015年の経済協力開発機構〈OECD〉の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。
76 眼球に入る光の量を調節するのはどれか。
77 最終代謝産物に尿酸が含まれるのはどれか。
78 排尿時に収縮するのはどれか。
79 重症筋無力症 で正しいのはどれか。
80 成人の気管内吸引の方法で適切なのはどれか。
81 交感神経の作用はどれか。2つ選べ。
82 気管で正しいのはどれか。2つ選べ。
83 食道癌 で正しいのはどれか。2つ選べ。
84 急性膵炎 で正しいのはどれか。2つ選べ。
85 もやもや病 で正しいのはどれか。2つ選べ。
86 地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律〈医療介護総合確保推進法〉で推進するのはどれか。2つ選べ。
87 アルコール依存症 の一次予防はどれか。2つ選べ。
88 医療法で規定されているのはどれか。2つ選べ。
89 終末期がん患者にみられる悪液質の徴候はどれか。2つ選べ。
90 世界保健機関〈WHO〉の主要な活動はどれか。2つ選べ。
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(60歳、男性、元建設業)は、妻(57歳)と2人暮らし。2年前に
悪性胸膜中皮腫
と診断され、化学療法を受けたが効果がみられず、外来通院していた。2週前から、胸痛、息苦しさ、倦怠感が増強したため、症状コントロール目的で入院した。
バイタルサイン:体温36.0℃、呼吸数24/分、脈拍92/分、血圧126/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉86~90%(room air)。
身体所見:両側下肺野で呼吸音が減弱しており、軽度の副雑音が聴取される。
血液所見:赤血球370万/μL、Hb8.8g/dL、白血球6,700/μL、総蛋白5.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、CRP1.5mg/dL。
動脈血液ガス分析(room air):pH7.31、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉40Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉63Torr。
胸部エックス線写真:胸膜肥厚と肋骨横隔膜角の鈍化が認められる。肺虚脱なし。
91 Aさんの呼吸困難の原因で考えられるのはどれか。2 つ選べ。
92 入院後、症状緩和のためモルヒネの内服と経鼻カニューレによる酸素療法2L/分が開始された。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は95%前後で維持されるようになったが、Aさんは夜間の息苦しさを訴えて
いる。
Aさんの呼吸困難を緩和するための体位で適切なのはどれか。
93 入院後2週、Aさんの身体状態は急激に悪化し、Aさんは「息が吸えない。苦しい。何とかしてくれ」と訴え、眉間にしわを寄せて口呼吸をしている。軽度の喘鳴がみられ、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は88~92%(経鼻カニューレによる酸素療法2L/分)である。また、頻繁に体位を変えて落ち着きがなく、つじつまが合わない訴えと場所の見当識障害もみられる。毎日面会に来ている妻は「どうなってしまった
のでしょうか。苦しそうでかわいそう」と涙ぐみ、ベッドから離れたところで座っている。
Aさんの妻への看護師の説明で適切なのはどれか。
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(56歳、男性、会社員)は、デスクワークが多い仕事をしている。40歳時の会社の健康診断で
2型糖尿病
と診断され、紹介されたクリニックで血糖降下薬を処方されて内服を継続していた。50歳ころから視力の低下と持続性蛋白尿を指摘され、腎臓内科を受診し食事指導を受けた。しかし、仕事が忙しく食事指導の内容を守れていなかった。1年前から、足のしびれが出現するようになった。
94 Aさんの現在の状況のアセスメントで適切なのはどれか。
95 Aさんは、3か月前に
末期腎不全
の状態で腎代替療法(血液透析)が必要であると腎臓内科の医師から説明された。シャント造設のための入院を予定していたが、仕事が忙しく延期となっていた。1週前から感冒症状があり、体重増加、全身浮腫、全身倦怠感、呼吸苦が出現したため、緊急入院となった。透析用のカテーテルを挿入し、緊急血液透析を行った。
入院時の身体所見:体重73kg(1週間で4kg増加)、血圧178/105mmHg。
入院時の検査所見:Hb9.5g/dL、血清尿素窒素72mg/dL、血清クレアチニン9.0mg/dL、血清カリウム6.8mEq/L、血清ナトリウム138.5mEq/L。
緊急入院時のAさんの胸部エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
Aさんが緊急血液透析となった病態で正しいのはどれか。
96 Aさんは、緊急血液透析によって全身状態が改善した。その後、シャント造設術を受け、週3回の血液透析となり、退院後は職場に近いクリニックで維持血液透析を受けることが決定した。Aさんから、退院後の生活について「仕事に復帰予定ですが、医療費の支払いが心配です」と発言があった。
維持血液透析により身体障害者手帳を取得したAさんが利用できる医療費助成制度はどれか。
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(81歳、男性)は、妻(73歳)と2人暮らし。自宅でのADLは自立し、認知機能に障害はない。
Aさんは食欲不振と腹部不快感、微熱を主訴に受診したところ、
急性胆囊炎
と診断され、その日のうちに入院した。Aさんのバイタルサインは、体温37.3℃、呼吸数22/分、脈拍90/分、血圧136/84mmHg。入院後は絶飲食の指示があり、持続点滴静脈内注射と抗菌薬の投与が開始された。トイレ歩行の許可は出ている。
97 Aさんの病室環境で適切なのはどれか。
98 入院後2日、妻がAさんについて「入院してからよく寝ています。時々ここが病院だとわからないようです。話しかけても気づかず、天井を眺めていることもあるし、しゃべり続けることもあります」と看護師に訴えた。Aさんのバイタルサインは、体温36.9℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧144/80mmHg。
Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。
99 入院後3週、Aさんは症状が改善し、退院することになった。Aさんは「退院したら孫たちと温泉旅行をして、おいしいものをたくさん食べることが楽しみです。何か気を付けることはありますか」と看護師
に話した。
退院時のAさんへの指導で適切なのはどれか。
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(80歳、男性)は、妻(80歳)と2人暮らし。
血管性認知症
でパーキンソニズムがみられる。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクⅡb、要介護2 。普段は妻がAさんの身の回りの世話をしているが、妻が入院したため短期入所療養介護のサービスを受けることになった。入所時のAさんは歩行開始困難、加速歩行、すくみ足などの歩行障害がみられた。Aさんは「最近、家の中でつまずくことが多くなりました」と入所中の施設の看護師に話した。
100 Aさんへの歩行指導で適切なのはどれか。
101 入所初日の夜、Aさんはトイレに行った後、入所者Bさんの部屋に入ったという夜勤者からの申し送りがあった。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
102 Aさんは「もっと歩けるようになりたい。妻の負担にならずに生活できるようになりたい」と話している。
退所後にAさんが利用する介護給付におけるサービスで最も適切なのはどれか。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
A君(8歳、男児、小学3年生)は、父親(40歳、会社員)と母親(38歳、主婦)との3人暮らし。多飲と夜尿を主訴に小児科を受診した。尿糖4+のため、
1型糖尿病
の疑いで病院に紹介され、精密検査を目的に入院した。A君は身長123 cm、体重27.5 kg(1か月前の体重は29.5kg )。入院時のバイタルサインは、体温36.9℃、脈拍100/分、血圧98/42mmHg。随時血糖300mg/dL、HbA1c9.3%、抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ〈GAD〉抗体陽性。尿糖4+、尿ケトン体3+。血液ガス分析pH7.02 であった。
103 入院時に確認する症状はどれか。2つ選べ。
104 入院後、インスリンの持続点滴静脈内注射が開始された。入院後3日に血糖値が安定し、インスリンの持続点滴静脈内注射が中止された。ペン型注射器によるインスリン療法が開始され、看護師は母親とA
君に自己血糖測定とインスリン自己注射について説明した。A君は「自分で注射するなんてできない」と言ってインスリン自己注射の練習が進まない。
A君への看護師の対応で最も適切なのはどれか。
105 A君と母親は、自己血糖測定とインスリン自己注射に関する手技を身につけて退院し、外来通院となった。退院後2か月、A君と母親が定期受診で来院した際、看護師がA君に生活の様子を尋ねたところ「学校では血糖測定もインスリン注射もやっているよ。給食は楽しみで好き嫌いなく食べているよ」と話した。母親は「帰宅時に時々手の震えや空腹感を訴え、血糖を測定すると60mg/dL台のことがあり、自分で補食を選んで食べています。なぜ日によって低血糖になることがあるのでしょうか」と話している。
看護師がA君の低血糖の原因をアセスメントする際に優先して収集すべき情報はどれか。
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aさん(28歳、初妊婦)は、夫(30歳、会社員)と2人暮らし。妊娠37週0日で妊婦健康診査のため来院した。身長160cm、体重62kg(非妊時体重54kg )。血圧122/74mmHg。Hb12.1g/dL、Ht36%。尿蛋白(-)、尿糖(-)。下肢に軽度の浮腫を認める。子宮底長32cm、推定胎児体重2,810g。Aさんは「1時間に2、3回お腹が張ることがありますが、休んでいるとおさまります」と言う。
106 このときのAさんの状態で正しいのはどれか。
107 妊婦健康診査後、Aさんは「数日前から頻回に尿意を感じるようになり、夜間もトイレヘ行くために目が覚め、よく眠れない」と看護師に訴えてきた。Aさんに排尿時痛および残尿感はない。
Aさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
108 Aさんは「初めての育児なので不安です。実家の母が手伝いに来てくれる予定ですが、夫は忙しくていつも22 時ころにならないと帰ってきません」と言う。
Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
在胎39週4日で、正常分娩で出生した児。出生体重3,000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水をふき取り、インファントラジアントウォーマーの下で観察を行った。体温37.5℃、呼吸数56/分、心拍数150/分、呼吸音は異常なし。
看護師は観察を終え、温めておいたベビー服を着衣させ、同様に温めておいた寝具を用いて準備をしたコットに児を寝かせた。コットは壁際や窓辺を避け、空調の排気口からの風が当たらない場所に配置した。
109 看護師が児の体温保持のために行ったことと、それにより予防される熱の喪失経路との組合せで正しいのはどれか。
110 生後1日。児の状態は、体温37.0℃、呼吸数48/分、心拍数120/分、呼吸音は異常なし。体重2,850g。出生後から現在までの状態は安定していた。母親も分娩時の疲労から回復し、産後の状態も安定しているため、母児同室を開始することとなった。この施設では、自律授乳を行っている。
母親へのオリエンテーションの内容で適切なのはどれか。
111 生後3日。看護師が朝の観察を行った時の児の状態は、体温37.0℃、呼吸数40/分、心拍数130/分。体重2,680g。顔面と胸部の皮膚に黄染が認められる。その他の部位は淡紅色である。手関節と足関節の皮膚に落屑がある。尿は6回/ 日、便は2回/日で移行便である。
児の状態で生理的特徴から逸脱しているのはどれか。
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(男性、26歳、会社員)は、高校時代に
自閉症スペクトラム障害
の診断を受け、外来通院をしながら仕事を続けていた。これまでの職場ではストレスが少なく、規則正しい生活ができていた。しかし、1か月前に新しい職場に異動になってから生活が不規則となり、数日前より無断欠勤が続いている。同居している家族に対してAさんは「家にいると仕事のことばかり考えてしまい眠れない。食欲もないし、環境を変えてゆっくり休みたい」と話したため、Aさんは家族とともに精神科外来を受診し、休養目的で任意入院することになった。
112 看護師が入院時に聴取する情報で優先度が高いのはどれか。
113 入院中のAさんは、面会や検査等の予定が急に変更になると混乱し、看護師に対して予定を繰り返し確認することがあった。
このときのAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
114 入院後1か月、Aさんは十分な休養が得られた。退院後の職場復帰にあたり、Aさんから「仕事がうまくいかないと、すごく混乱して落ち着かなくなってしまう。そうなった時はどうしたら良いか」と看護師に相談があった。
Aさんへの助言で適切なのはどれか。
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(57歳、男性)は、妻(55歳)と長女(28歳)の3人暮らし。4年前に
直腸癌
と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部のがん疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院した。主治医からAさんと家族に余命4か月程度と告知され、Aさんは「痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない。自宅で好きなことをして過ごしたい」と話している。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、痛みがなければ日常生活動作〈ADL〉は、ほぼ自立している。
115 Aさんは退院後に訪問診療と訪問看護を利用することになり、今後の支援の方向性を確認するため、退院前にAさんと家族も参加するカンファレンスを開催した。
カンファレンスで確認する内容で最も優先度が高いのはどれか。
116 退院後、Aさんは痛みが強くなってきたため、主治医はオキシコドン塩酸塩を増量したが、Aさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替え、レスキュー薬としてフェンタニルクエン酸塩舌下錠が処方された。
訪問看護師によるAさんの家族への疼痛緩和のための薬物療法の指導で適切なのはどれか。
117 退院後3か月。Aさんの食事や水分の摂取量は減り、徐々に傾眠傾向になってきた。Aさんの妻は訪問看護師に「少し怖いが、できればこのまま自宅で看ていきたい」と話した。
Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(75歳、女性)は、
脂質異常症
と
高血圧症
で通院中で、定期受診のため、外来待合室で順番を待っていた。Aさんは、待合室の雑誌を取ろうと立ち上がり、歩こうとしたところ、右足が思うように動かず引きずって歩いた。外来看護師が声をかけると、Aさんは「らいじょうぶ」と返答したが、ろれつが回らなかった。
118 この時のAさんの症状はどれか。
119 検査の結果、Aさんは左脳の運動野に
脳梗塞
を発症していることが分かった。Aさんは3週間の入院治療を経て転院し、2か月間のリハビリテーションを行うことになった。
転院先の医療機関に提供する情報で最も優先するのはどれか。
120 Aさんは、2か月間のリハビリテーションの結果、健側をつかってベッド上で端坐位ができるようになり、補装具をつければ軽介助で歩行できる状態まで回復した。退院後はベッド柵をつけた介護用ベッド
を設置し、自宅で生活をする予定である。Aさんが自宅で使用する介護用ベッドの柵の配置を図に示す。
ベッド柵の配置で適切なのはどれか。
1 平成29年(2017年)の日本における簡易生命表で女性の平均寿命に最も近いのはどれか。
2 平成29年(2017年)の国民健康・栄養調査で20歳以上の男性における喫煙習慣者の割合に最も近いのはどれか。
3 じん肺 に関係する物質はどれか。
4 日本において国民皆保険制度となっているのはどれか。
5 保健師助産師看護師法で規定されている看護師の義務はどれか。
6 エリクソン , E. H.の発達理論で青年期に生じる葛藤はどれか。
7 乳児期における呼吸の型はどれか。
8 老年期にみられる身体的な変化はどれか。
9 平成29年(2017年)の日本の人口推計で10年前より増加しているのはどれか。
10 医療法に規定されている診療所とは、患者を入院させるための施設を有しないもの又は( )人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう。
11 大腸で吸収されるのはどれか。
12 三叉神経の機能はどれか。
13 脂肪分解酵素はどれか。
14 尿ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
15 下痢によって生じやすい電解質異常はどれか。
16 意識レベルを評価するスケールはどれか。
17 マズロー, A. H. の基本的欲求の階層構造で承認の欲求はどれか。
18 過呼吸で正しいのはどれか。
19 患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。
20 入浴の温熱作用はどれか。
21 標準予防策〈スタンダードプリコーション〉で感染源として取り扱うのはどれか。
22 赤血球製剤の保存温度で適切なのはどれか。
23 成人で1日の尿量が100mL以下の状態を示すのはどれか。
24 仰臥位における褥瘡の好発部位はどれか。
25 成人の静脈血採血で通常用いられる注射針の太さはどれか。
26 成人の骨格で線維軟骨結合があるのはどれか。
27 咀嚼筋はどれか。
28 体温のセットポイントが突然高く設定されたときに起こるのはどれか。
29 二次性高血圧症 の原因となるホルモンはどれか。
30 成人の急性扁桃炎の原因となる菌はどれか。
31 急性骨髄性白血病 の検査所見で正しいのはどれか。
32 Ménière〈メニエール〉病 で正しいのはどれか。
33 成人の 急性腎盂腎炎 で正しいのはどれか
34 国民健康保険で正しいのはどれか。
35 高齢者の虐待防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律〈高齢者虐待防止法〉で、措置された高齢者が入所する社会福祉施設はどれか。
36 母子保健統計の算出方法で出生数を分母としているのはどれか。
37 健康増進法に基づき実施されるのはどれか。
38 判断能力のある成人患者へのインフォームド・コンセントにおける看護師の対応で適切なのはどれか。
39 看護過程における情報の分析はどれか。
40 第2~第4腰髄の障害を確認する方法で適切なのはどれか。
41 成人のセルフケア行動に関する学習を促進するのはどれか。
42 成人女性に膀胱留置カテーテルを挿入する方法で適切なのはどれか。
43 中心静脈栄養法〈TPN〉で高カロリー輸液を用いる際に、起こりやすい合併症はどれか。
44 成人に自動体外式除細動器〈AED〉を使用する際の電極パッドの貼付で正しいのはどれか。
45 Braden〈ブレーデン〉スケールの評価項目で正しいのはどれか。
46 医療施設において、患者の入院から退院までの看護を1人の看護師が継続して責任をもつことを重視した看護体制はどれか。
47 平成29年(2017年)の国民健康・栄養調査における成人の生活習慣の特徴で正しいのはどれか。
48 慢性疾患をもつ成人の自己管理を促進する援助はどれか。
49 気管支鏡検査を受ける成人患者への援助で正しいのはどれか。
50 ラテックス製手袋を着用した直後に口唇・手足のしびれと喉頭の違和感を自覚した。
原因となる病態はどれか。
51 Aさん(59歳、女性)は
裂孔原性網膜剝離
と診断され、硝子体手術の際に硝子体腔中にガス注入を受けた。
手術直後、病室での体位で適切なのはどれか。
52 散瞳薬を用いて眼底検査を受ける成人患者への対応で適切なのはどれか。
53 関節リウマチ で長期にわたりメトトレキサートを服用している患者の副作用〈有害事象〉で適切なのはどれか。
54 平成28年(2016年)の国民生活基礎調査で、要介護者等との続柄別にみた主な介護者の構成割合のうち、「同居の家族」が占める割合に最も近いのはどれか。
55 老化によって減少または低下するのはどれか。
56 高齢者に対するエイジズムの説明で適切なのはどれか。
57 Aさん(90歳、女性)は、
認知症
で要介護3 。デイサービスの送迎の際に、同居している娘から「食事は家族と同じものを食べていたのですが、昨日から下痢が続いています。発熱はなく、元気はあります」と看護師に話があった。デイサービスでは午前中に不消化便が1回あり、おむつ交換の際に、肛門周囲の発赤がみられた。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
58 乳児の安静時におけるバイタルサインで基準値から逸脱しているのはどれか。
59 平成28年度(2016年度)の福祉行政報告例における児童虐待で正しいのはどれか。
60 Aちゃん(5歳、女児)は、
インフルエンザ脳症
の終末期である。Aちゃんに意識はなく、付き添っている母親は「私がもっと早く病院に連れて来ればこんなことにならなかったのに」と病室で泣いている。
Aちゃんの母親への対応で適切なのはどれか。
61 平成28年(2016年)の人口動態統計における日本の出生で正しいのはどれか。
62 エストロゲン低下によって更年期の女性に起こるのはどれか。
63 順調に分娩が進行している産婦から「腟から水っぽいものが流れ、下着が濡れた」と看護師に訴えがあった。流出したものを確認すると、量は少量で、羊水特有の臭いを認めた。
その時の産婦への対応で優先されるのはどれか。
64 新生児の反応の図を示す。
Moro〈モロー〉反射はどれか。
65 飲酒したい欲求を抑圧した人が、酩酊状態の人の行動を必要以上に非難する防衛機制はどれか。
66 アギュララ, D. C. が提唱した危機〈クライシス〉を回避する要因で正しいのはどれか。
67 精神障害の三次予防の内容で適切なのはどれか。
68 成人期早期に、見捨てられることに対する激しい不安、物質乱用や過食などの衝動性、反復する自傷行為、慢性的な空虚感、不適切で激しい怒りがみられ、社会的、職業的に不適応を生じるのはどれか。
69 医療保護入院で正しいのはどれか。
70 Aさん(55歳、男性)は、妻と2人暮らし。建築士として主にデスクワークの仕事を行っていた。
脊髄損傷
のため下半身の不完全麻痺となり、リハビリテーション専門の病院へ転院した。電動車椅子を用いて室内の動作は自立できるようになった。退院調整部門の看護師との面接でAさんから「元の職場に戻りたい」と話があった。
Aさんの自己決定を支援する看護師の助言で適切なのはどれか。
71 訪問看護事業所で正しいのはどれか。
72 Aさん(78歳、男性)は、妻(75歳)と2人暮らし。
脳梗塞
の既往がある。妻から「最近、夫は食事をむせずに食べることができるが、口の中に食べ物が残っていることが多い。夫の食事について助言が欲しい」と訪問看護師に相談があった。
妻への訪問看護師の助言で適切なのはどれか。
73 皮下埋込みポートを用いた在宅中心静脈栄養法〈HPN〉で適切なのはどれか。
74 与薬の事故防止に取り組んでいる病院の医療安全管理者が行う対策で適切なのはどれか。
75 Aさん(55歳、女性)は、1人暮らし。Aさんには視覚障害があり、光と輪郭がぼんやりわかる程度である。食事の準備や室内の移動は自立している。震度6の地震が発生した。Aさんは、避難所に指定されたバリアフリーの公民館に近所のBさんと避難した。公民館には複数の部屋がある。避難所の開設初日に医療救護班として看護師が派遣された。
避難所生活を開始するAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
76 朝9時に大規模地震が発生した。病棟の患者と職員の安全は確認できた。病棟内の壁や天井に破損はなかったが、病院は、停電によって自家発電装置が作動した。
病棟の看護師長が行う対応で適切なのはどれか。
77 Aさん(28歳、男性)。海外出張で訪れたアフリカ地域から帰国後1週に39℃の発熱と解熱を繰り返すため外来を受診した。腹部症状は特にない。
予測される感染症はどれか。
78 看護師の特定行為で正しいのはどれか。
79 ( )の組織を還流した血液は心臓に戻る前に肝臓を通過する。
( )に入るのはどれか。
80 「安静時呼吸」、「深呼吸」、「徐々に深くなっていく呼吸」に伴う肺容量の変化を図に示す。
肺活量を示すのはどれか。
81 健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下した時に、グルカゴンの働きでグリコーゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。
82 関節運動はないが筋収縮が認められる場合、徒手筋力テストの結果は( )/5と表記する。
( )に入るのはどれか。
83 加齢黄斑変性 の症状はどれか。
84 高齢者が共同生活をする施設で、感染の拡大予防のために個室への転室などの対応を必要とするのはどれか。
85 3歳児の排泄行動の発達に該当するのはどれか。
86 全身性エリテマトーデス 〈SLE〉 で正しいのはどれか。2つ選べ。
87 大量の輸液が必要と考えられる救急患者はどれか。2つ選べ。
88 胃食道逆流症 で正しいのはどれか。2つ選べ。
89 健やか親子21(第2次)の基盤課題Bのうち、学童期・思春期の課題の指標となっているのはどれか。
2つ選べ。
90 1,500mLの輸液を朝9時からその日の17時にかけて点滴静脈内注射で実施する。
20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①② 滴/分
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(35歳、女性)は、昨年結婚し、夫(50歳)と2人暮らし。最近2か月で5kgの体重減少、首の違和感と息苦しさ、心悸亢進、不眠のため内科を受診した。触診で甲状腺の腫脹、超音波検査で甲状腺内に数か所の石灰化が認められたため、
甲状腺腫瘍
の疑いで大学病院に紹介された。
嗜好品:飲酒はビール700ml/日を週5日
趣 味:ジョギングとヨガ
91 Aさんの 甲状腺腫瘍 の確定診断に必要な検査はどれか。
92 検査の結果、Aさんは甲状腺乳頭癌であり、甲状腺全摘出術を受けることになった。Aさんは、手術前オリエンテーションの際「手術後にどんな症状が起こりやすいのか教えてください」と話した。
この時のAさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
93 Aさんは、手術後に甲状腺ホルモン製剤、カルシウム製剤、ビタミンD製剤の内服が開始され、手術後1週で退院することになった。Aさんは「退院後の生活で気を付けることを教えてください。私は35歳ですし、夫と年が離れているため、できるだけ早く子どもが欲しいと思っています」と話している。
看護師が行うAさんへの1か月後の受診までの生活指導で適切なのはどれか。
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。
身体所見:身長155cm、体重82kg。体温38.2℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。
検査所見:白血球14,960/μL、Hb12.8g/dL。総ビリルビン8.7mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98mg/dL。CRP9.2mg/dL。
腹部超音波検査所見:胆囊壁の肥厚、胆囊の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。
94 Aさんの病態で正しいのはどれか。
95 Aさんは、緊急で内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉を受ける方針となった。
検査前に看護師が行う説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
96 Aさんには、緊急内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉に続いて内視鏡的経鼻胆管ドレナージ〈ENBD〉が留置された。入院時に採取した血液培養からは大腸菌〈E.coli〉が検出されたが、抗菌薬治療とENBD
により解熱している。
入院後2日、Aさんは右季肋部の違和感を訴えた。バイタルサインは正常である。
この時の看護師の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(72歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に
前立腺癌
のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26点、Barthel〈バーセル〉インデックス65点。
97 Aさんは排尿コントロールについて「
脳梗塞
になってから、尿意を感じるとがまんできずに大量の尿が漏れてしまう。1日に何回も漏らす」と看護師に話した。
Aさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
98 入所後2日、Aさんは箸を使って食事をするが、いつも左側に置かれた食器には食べ残しがあった。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
99 入所後3日、Aさんは入浴した。Aさんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師がAさんに服を手渡すと、Aさんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。
Aさんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aちゃん(5歳、男児)は、2日前に39℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、
髄膜炎
の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎罹患の既往がある。妹のBちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎罹患の既往はない。
身体所見:体温39.2℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検査所見:白血球8,760/μL。血清アミラーゼ834U/L(基準44~132)、CRP0.1mg/dL。
100 Aちゃんに腰椎穿刺を行うことになった。看護師が検査の準備を始めると、Aちゃんは「何をするの?」と不安そうな表情をして尋ねてきた。
看護師の適切な返答はどれか。
101 検査の結果、Aちゃんは
ムンプス髄膜炎
と診断された。父親から看護師に「先ほど主治医の先生から、面会やAの入院中の生活に制限があると聞きました。詳しく教えてください」と質問があった。
看護師の説明で適切なのはどれか。
102 Aちゃんは入院の翌日も発熱が続いたが、頭痛は軽減し嘔気は消失したため経口摂取を開始した。入院3日、体温は微熱となり食欲が回復したことから、翌日の退院が決定した。耳下腺は縮小しつつあるが圧痛がある。父親から看護師へ「退院後、何か注意することはありますか」と質問があった。
父親への看護師の回答で適切なのはどれか。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aちゃん(7歳、女児、小学1年生)は、3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「Aちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配してAちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、Aちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の4月から7月までの間に、
急性扁桃炎
を3回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。
103 定期外来の受診時に、手術が決まったことが医師からAちゃんに伝えられた。
Aちゃんは「なんで手術するの」と涙ぐんでいる。
扁桃腺摘出術を受けるAちゃんに対する看護師の説明で適切なのはどれか。
104 手術後1日。Aちゃんはベッド上で、静かにぬり絵をして遊んでいたが、昼食時には黙って涙ぐみ、食事や水分も摂ろうとしない。付き添っている母親は「痛くて食べられないようです」と看護師に言った。
Aちゃんのバイタルサインは、体温37.6℃、血圧100/60mmHg。
看護師がAちゃんの痛みを把握するのに最も適切な方法はどれか。
105 手術後1日。
看護師が行うAちゃんの術後出血の観察方法で適切なのはどれか。
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aさん(30歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日のAさんのバイタルサインは、体温36.8℃、脈拍72/分、血圧118/70mmHgであった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(-)、乳管開口数は左右とも4、5本。
「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。
106 この時のAさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
107 産褥2日。Aさんから会陰縫合部の疼痛の増強はないが、離開の不安から排便ができないと訴えがあった。看護師は縫合部の異常がないことを確認した。Aさんは妊娠中の便秘はなかった。
看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
108 産褥4日。母子ともに出産後の経過は順調である。看護師が、Aさんへ退院に向けて育児に関する話をしていたところ「赤ちゃんの顔や胸が赤くなっているのが気になっています」と相談してきた。看護師が新生児の皮膚を観察したところ、児の顔面と胸部に中毒性紅斑が数個散在していた。
この時のAさんへの看護師の対応で適切なのはどれか。
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(22歳、女性、会社員)は、昼食後、自室に大量のお菓子とお酒を持ち込み、食べて飲んでいたところを母親に注意をされたことに腹を立て、母親の目の前でリストカットを始めた。慌てた母親は、父親とともにAさんを連れて救急外来に来院した。医師が傷の処置をしようとすると「死んでやる。触るな」と大声で騒ぎ暴れ始めたため、精神科病棟に緊急入院となった。
109 入院当日、Aさんに対する看護師の関わりで適切なのはどれか。
110 入院翌日、母親が面会に来たが、Aさんに要求されるままお菓子を大量に持参した。Aさんは、面会室でお菓子をすべて食べた直後に、トイレにこもり、嘔吐していたところを看護師が発見した。Aさんは泣きながら「食べると止まらなくなる。太りたくない」と訴えた。主治医は、Aさんが右第2指を使って嘔吐していた痕跡を認めたこと、Aさんが「中学の時から過食と嘔吐を繰り返していた」と話したことから、
神経性過食症
と診断した。
入院時の身体所見:身長155cm、体重48kg。
入院時の検査所見:赤血球400万/μL、Hb12.5g/dL、白血球6,300/μL。Na135mEq/L、K2.7mEq/L、Cl98mEq/L、AST30U/L、ALT35U/L、γ−GTP32U/L。
Aさんの状態をアセスメントするために優先度が高い検査はどれか。
111 入院後3週、Aさんの精神状態は落ち着き、職場に早く戻りたいと意欲があったため、退院に向けての準備をすることになった。自傷行為は、入院前の1回のみだった。Aさんは「また過食をしないか心配
だ」と看護師に訴えた。そのため主治医はAさんと話し合い認知行動療法が開始となった。
Aさんの退院に向けて、医師、看護師のチームと連携するメンバーで最も適切なのはどれか。
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(43歳、男性、会社員)は、妻(38歳)と2人暮らし。1年前から、仕事上の失敗を上司から叱責されることが続いていた。半年前からAさんの飲酒量は次第に増えていき、最近では酒気を帯びたままの出勤や、飲酒を原因とした遅刻や欠勤をすることが増えていた。ある夜、Aさんは居酒屋で多量に飲酒し、その場で意識が消失したため、救急車で救命救急センターへ搬送され、入院となった。器質的検査および生理的検査では異常が認められなかったが、入院翌日に飲酒の問題について同じ病院内の精神科を受診した結果、Aさんは
アルコール依存症
と診断された。
112 入院後3日までにAさんに出現する可能性が高い症状はどれか。2つ選べ。
113 入院後3日。面会に来た妻は、飲酒によって多くのトラブルを抱えているAさんへの対応に困っており、Aさんの飲酒行動に対する関わり方について、今後どのようにすればよいか看護師に相談した。
Aさんの妻に対する助言で適切なのはどれか。
114 入院中にAさんは、退院後に再び飲酒してしまうのではないかという不安を看護師に訴えた。
Aさんの断酒を支援するための看護師の提案で適切なのはどれか。
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(75歳、男性)は、妻(70歳)と2人暮らし。
2型糖尿病
の治療中で、2年前から1日2回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。その後、
糖尿病性網膜症
による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。
115 外来受診時にAさんの妻から外来看護師に「2人で協力してインスリン注射することには慣れてきました。たまには夜に夫とゆっくり和食を食べに行きたいのですが、外出時の注射で気を付けることを教えてほしい」と相談があった。
Aさんと妻への外来看護師の指導内容で適切なのはどれか。
116 インスリン治療開始後3年、Aさんは妻の付き添いで散歩を取り入れ運動療法にも取り組んでいたが、靴ずれが悪化し右第5趾に潰瘍ができた。そこで要介護1の認定を受けて訪問看護が週2回導入され、フットケアの指導が行われることになった。
訪問看護師が行う妻への指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
117 訪問看護が導入されて2か月、Aさんの妻が健康診査後の精査目的で数日間入院することになった。Aさんは妻の入院中もできる限り自宅で過ごしたいと考えている。妻の入院中の対応について、サービス担当者会議が開かれた。
この時に訪問看護師が行うAさんへの提案で優先度が高いのはどれか。
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(20歳、女性、外国籍)は、6月に来日し、9月に大学に入学した。入学して1週後、Aさんは大学でめまいを起こして座り込み、同じ国から昨年留学生として来日した友人に付き添われ病院の内科外来を受診した。外来では多くの患者が受診を待っており、診察までに時間がかかっていた。Aさんは、日常会話程度の日本語が話せ「身体がだるくて立っていられません」と看護師に伝えた。
118 外来の看護師の対応で優先するのはどれか。
119 Aさんは、
急性骨髄性白血病
と診断され、血液内科病棟の2人部屋に緊急入院になった。病棟看護師が入院オリエンテーションをするため病室を訪れたところ、同室の患者から「Aさんの香水の香りが強いので、つらい」と訴えがあり、看護師もその香りが気になった。
看護師の対応で適切なのはどれか。
120 Aさんが入院したという知らせを受けて、Aさんの家族が来日し、病棟に見舞いに来た。Aさんの家族は、Aさんの身の回りの世話を泊まり込みで行うために、大量の私物を持ち込んでいる。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。