東京アカデミー大阪校
教員採用試験対策講座
※「在職証明」が必要な方はご注意ください!!「在職証明」は、任命権者による証明が必要です。学校長による証明ではありません。各教育委員会等に余裕をもって申請してください。
※本内容は、2024年夏実施及びそれ以前の試験内容及び受験案内に記載の内容を中心に作成しております。
今後の実施状況によっては、変更される可能性がありますので、その際には随時情報の更新をいたします。
令和7年度(2024年)奈良県・大和高田市・県立大附属高公立学校教員採用候補者選考試験受験案内
以下は、2024年3月に発表されていた令和7年度の試験概要です。必ず「受験案内」で確認するようにしてください。
例年より1週間程度前倒しした日程で実施されます!
2025年夏の教員採用試験の日程は未発表ですが、全国の標準日が5/11に前倒しされたこともあり、より早まる可能性もあります。
【1次試験】
筆記試験:令和6年6月15日(土)
実技試験:令和6年6月16日(日)
【2次試験】
集団面接(討議):令和6年7月20日(土)・21日(日)
個人面接:令和6年8月8日(木)~11日(日)、13日(火)~16日(金)
【試験内容】
筆記試験 :教職教養、教科専門
実技試験 :中学校・高等学校 音楽・美術・書道・保健体育(募集がある教科のみ)
集団面接:討議
個人面接 :教科指導についての質問を含む
【受験資格】
年齢:61歳(令和7年 4 月 1 日現在)まで
【主な変更点】
・小学校及び特別支援学校において、大学 3 年生等での受験を可能とし、3年次選考を新設
・専門的な知識・技能を習得した人材を活用するため、大学院選考を新設
・高等学校への留学生への対応のため、日本語指導教員選考を新設
・1次試験の免除に関わる要件を一部変更
○国立及び公立学校(奈良県以外)の現職教諭 に対して、教諭経験により、1次試験の全てを免除
○勤務実績については、「試験実施年度1年間の任用予定」から「試験実施年度4月に勤務」
詳細はこちらからご確認ください!
以下は令和6年度の試験概要です。
【1次試験】
筆記試験:令和5年6月24日(土)
実技試験:令和5年6月25日(日)
【2次試験】
集団面接(討議):令和5年7月29日(土)~30日(日)の1日
個人面接:令和5年8月11日(金)~13日(日)、15日(火)~18日(金)の1日
【試験】
筆記試験:教職教養、教科専門
実技試験:中学校・高等学校、音楽・美術・書道・保健体育(募集がある教科のみ)
集団面接・個人面接
【主なポイント・変更点】
・講師経験等により、1次試験の全て、又は、教職教養、教科専門を免除します。
・年齢制限を撤廃し、定年の 1 年前までとします。(定年引上げに伴い、今後順次 64 歳まで引き上げます。)
・1次試験で実施していた集団面接を、2 次試験で実施します。
・2 次試験で実施していた小学校の実技試験に代えて、合格者に対して実技指導者講習を課します。
・2 次試験で実施していた個人面接の模擬授業に代えて、面接試験官が教科指導についての質問を行います。
・筆記試験の「一般教養」を、「教職教養」に変更します。(内容に変更はありません。)
・出願の際、受験票用の写真データや免除及び加点申請用の証明書のデータが必要になります。
詳細は、奈良県教育委員会HPをご確認ください。
6月15日(土)に奈良県の一次試験(筆記試験)が行われました。
その中で、教職教養試験にて出題された教育時事をご紹介いたします!
※「教育時事」について、令和2年以降に出された方針や施策、答申を扱った問題としています。
タイトル |
出題重点 |
出題数 |
令和5年6月16日 閣議決定「教育振興基本計画」 |
「5つの基本的な方針」のうち、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」について |
3問 |
令和2年2月 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」 |
有識者会議「議論の取りまとめ」について(プログラミング的思考など) |
3問 |
令和5年8月31日 文部科学省「『不登校特例校』の新たな名称について(通知)」 |
通知文4枚ほぼすべてから出題 |
3問 |
令和3年3月 文部科学大臣「『令和の日本型学校教育』を担う教師の要請・採用・研修等の在り方について」 |
答申を求めた事項 |
1問 |
令和4年12月改訂 『生徒指導提要』 |
いじめの未然防止教育について |
1問 |
令和3年6月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課「障害のある子供の教育支援の手引~子供たち一人一人の教育的ニーズを踏まえた学びの充実に向けて~」 |
注意欠陥多動性障害(ADHD)の定義 |
1問 |
この出題状況から、奈良県は「令和の日本型学校教育」に柔軟な対応ができる教員を求めていることがわかります。加えて、他にも「令和の日本型学校教育」において求められている、
・増加する外国人児童生徒等への教育の在り方について
についても把握しておきたい項目です。奈良県で暮らす外国人は過去最高数となっており、今後も増加することが見込まれます。奈良県は、外国人居住者や日本語を母国語としない方向けの取組を増やしつつあります。「奈良県地域日本語教育体制整備事業」として、行政職員や地域日本語教室関係者、教職員を対象とした研修等も奈良県主催で実施しています。また、後述しますが、2024年夏実施の採用試験より、留学生への対応充実化を目的として、「日本語教員選考」という加点枠が加わっています。より多様な児童生徒への対応力が求められています。
◎新設!大学3年生等の前倒し受験
・対象校種:小学校、特別支援学校
・3年次選考の新設に伴い、大学3年生等での受験が可能になりました。
・3年次に実施する試験は、“一次試験→(合格者は)二次試験”です。
二次試験合格者は、4年次に「最終面接」を実施します。
・「最終面接」は、免許取得のための単位取得状況の確認を含みます。
対象者
⑴大学(短期大学含む)及び専門学校の最終年次一年前の学生で、令和8年3月31日までに免許状を取得見込みの人(※いずれの学校にも所属していない科目等履修生は除く。)
⑵奈良県が第1志望で、令和8年度教員採用試験を受験する意思がある人。
(※注意※)
※合否:他の選考の受験者とは別に判定。
※加点等は、一般選考と同じ扱いになります。
※二次試験合格者:令和7年度に最終面接を実施。
※二次試験不合格者:令和8年度の一次試験を免除。
※最終面接合格者:令和8年度の教員採用試験候補者名簿に登載。
※最終面接不合格者:令和8年度の一次試験を免除。つまり、二次試験からの受験となります。
◎新設!大学院選考
・目的:専門的な知識、技能を習得した人材を活用するため。
・対象校種:高等学校
対象者
⑴教科に関する専門的な知識、経験、又は技能を有し教員の職務を行うのに必要な熱意と見識をもっている人
⑵理学、工学、農学及び家政を専攻する大学院修了者(見込み含む)
→⑴、⑵の方々は、一次筆記試験に代えて、個人面接の実施となります。
(※注意※)
※採用前に4週間程度、実習助手等として学校現場での勤務を求められます。(講師経験者、民間企業または官公庁等で勤務している人を除く。)
※免許状を所有しない場合、合格後に特別免許状の申請が必要です。
※出願時に「自己推薦文」及び「研究の概要」の提出が必要です。
◎新設!日本語指導教員選考
・目的:留学生への対応のため。
・対象校種:高等学校
対象者
⑴国家試験「登録日本語教師」を有する人
⑵文化庁の認める420時間以上の日本語教育に関する研修を受講した人
→⑴、⑵いずれかに該当する方は、一次試験で資格に応じて加点されます。
◎新設!発達支援推進教員選考
・目的:個に応じた指導のより一層の充実を図るため。
対象者
⑴小学校を受験する場合:国家資格「言語聴覚士」を有する人。
⑵特別支援学校、実習助手を受験する場合:国家資格「作業療法士」を有する人。
◎変更!試験日程の前倒し
(昨年度)
出願受付 |
令和5年4月28日(金)~5月22日(月) |
一次試験(筆記試験) |
令和5年6月24日(土) |
一次試験(実技試験) |
令和5年6月25日(日) |
二次試験(集団面接・討議) |
令和5年7月29日(土)・30日(日) |
二次試験(個人面接) |
令和5年8月11日(金)~13日(日)、15日(火)~18日(金) |
(今年度より)
出願受付 |
令和6年4月26日(金)~5月20日(月) |
一次試験(筆記試験) |
令和6年6月15日(土) |
一次試験(実技試験) |
令和6年6月16日(日) |
二次試験(集団面接・討議) |
令和6年7月20日(土)・21日(日) |
二次試験(個人面接) |
令和6年8月8日(木)~11日(日)、13日(火)~16日(金) |
※全体的に、1週間前後の前倒しが行われています。
◎変更!一次試験免除の要件
≪一次試験 全て免除≫
⑴
令和4年4月~令和6年3月31日まで連続して24月、県内公立学校で県費常勤講師として勤務
+
令和6年4月に県費常勤講師として勤務している人
※変更前:「教員採用試験実施年度1年間の任用予定者」
⑵
奈良県次世代教員養成塾の修了生
⑶
奈良県以外の国立及び公立学校の現職教諭
+
令和6年3月31日現在で24月以上の勤務実績を有する
+
令和6年4月1日現在で現職の人
≪教職教養の免除≫
⑴
・平成31年4月~令和6年3月31日までの5年間で、通算36月以上の勤務実績(※)を有する人
※県内公立学校にて、県費常勤講師・市町村費常勤講師・栄養職員及び実習助手・寄宿舎指導員としての勤務月数を指します。
⑵
・平成31年4月~令和6年3月31日までの5年間で通算24月の勤務実績(※)を有する
+
令和6年4月に県費常勤講師、市町村費常勤講師、栄養職員及び実習助手・寄宿舎指導員として勤務している人
※県内公立学校にて、県費常勤講師・市町村費常勤講師・栄養職員及び実習助手・寄宿舎指導員としての勤務月数を指します。
⑶
・令和6年4月1日現在で私立学校の正規の現職教員
+
令和6年3月31日現在で24月以上の勤務実績を有する人
≪教科専門の免除≫
⑴
・令和4年4月~令和6年3月31日まで連続して24月の勤務実績を有する
+
令和6年4月に県内公立学校で県費勤務講師、市町村費常勤講師及び栄養職員として勤務している人
※県内公立学校にて、県費常勤講師・市町村費常勤講師及び栄養職員としての勤務月数を指します。育児休業・休職・停職の期間は勤務実績から除算されます。
◎所有する英語資格により、教科専門試験の得点となる。(その場合、教科専門試験は行わない)
・対象校種:中学校(英語)、高等学校(英語)
・対象となる英語資格
⑴実用英語技能検定(日本英語検定協会)
⑵TOEFL(国際教育交換協議会)
⑶TOEIC(国際ビジネスコミュニケーション協会)
・得点内訳
資格 |
⑴実用英語技能検定 |
⑵TOEFL |
⑶TOEIC |
|
得点 |
1級 |
180点 |
iBTスコアを2倍した点数 |
L&Rのスコアと、S&Wのスコアを2.5倍した合計得点を10で除した点数 ※IPテストは除く |
準1級 |
160点 |
|||
2級 |
60点 |
変更点の詳細及び「令和7年度奈良県・大和高田市・県立大附属高 公立学校教員採用候補者選考試験受験案内」については、下記の「奈良県ホームページ」よりご確認ください。
(受験案内と、令和5年12月26日発表の変更点は、奈良県教育委員会のホームページからご確認ください。)
校種・教科等 |
一次試験 |
二次試験 |
|
||
教職教養 |
教科専門 |
集団面接(討議) |
個人面接 |
||
筆記試験 |
実技試験 |
||||
小学校・中学校・高等学校(実技なし)・特別支援学校・養護教諭・栄養教諭 |
100点 ・30問 ・45分 ・択一式 |
200点 ・60分 |
― |
100点 |
300点 |
中学校・高等学校(実技あり) |
150点 |
100点 |
|||
実習助手・寄宿舎指導員 |
― |
― |
※社会人選考:教職教養に代えて個人面接を実施します。
※大学院選考:一次筆記試験に代えて個人面接を実施します。
※実技試験あり:中学校音楽・美術・保健体育、高等学校音楽・美術・書道・保健体育(いずれも社会人選考を含みます。)
※小学校の教科専門試験:国語・社会・数学・理科・英語の合計200点です。
※教科専門における成績優秀者(160点以上/200点。実技教科は200点以上/250点。)は、令和8年度の試験において、教科専門を免除します。ただし、令和7年度と同じ校種・教科等での受験に限ります。
※3年次選考のみ行われる「最終選考」の配点は100点です。
上記のグラフ1は、2021夏~2024夏試験における、全体の出願者数と倍率をまとめたものになります。このグラフを見ると、出願者数は年によって変動しており、増減を繰り返していることがわかります。
また、上記のグラフ2は、2021夏~2024夏試験における、全体の採用予定者数をまとめたものです。
先ほどのグラフ1とこのグラフ2を見比べると、出願者数や倍率の変動がある中でも、採用予定者数は年々増加していることがわかります。昨今の情勢もあるため、次年度も採用予定者数は増加することが見込まれます。しかしながら、先述の通り奈良県の倍率は増減を繰り返しているため、採用予定者数の増加だけでなく倍率も高くなる可能性があります。
※2024年9月18日の奈良県知事による記者会見で、「来年度から2029年度に実施する試験で、過去5年間の採用から160人を上乗せした約1720人を採用する方針」と発表がありました。
各校種科目ごとの採用予定者数詳細は次項で記載しております。
≪校種別・年齢別≫
≪教科(科目)別≫
・全体の状況
応募者数は1,818名となり、昨年度より125名減となりました。
〈一次試験:教職教養の内容とポイント〉
【試験内容】
出題内容としては、他の自治体と大きな違いはありません。「日本国憲法」や「教育基本法」や、「教育振興基本計画」、「COCOLOプラン」など、法令や条例、諮問と答申など、幅広く狙われています。
出題形式として、法令等の穴抜きや正誤、またそれらの組み合わせ問題が多くあります。そのため、言葉の意味や、その諮問と答申などが出された背景などを併せて理解することができれば正答に近づきやすくなります。資料が出された背景については、前文やまえがきに書かれているため、全ての文章を読むことは難しくとも、ひとまず前文を読みましょう。ただ、もちろんそれだけでは解けない(=本文穴抜きの問題が多くある)ため、その資料が出された背景を把握したうえで、本文に目を通せると、要点をつかみやすくなります。
また、一次試験は“教職教養+教科専門(+加点)の合計点”を基に総合的に判定されます。ただし、教職教養・教科専門にはそれぞれ合格基準があるため、合計得点が上位であっても基準に達しないものがある場合は不合格となります。
【対策のポイント】
〈過去の3年間の教職教養試験科目別出題内訳〉
|
教育原理 |
教育法規 |
教育心理 |
教育史 |
ご当地 |
教育時事 |
合計 |
2024年夏 |
6 |
5 |
4 |
2 |
1 |
12 |
30 |
2023年夏 |
8 |
5 |
4 |
2 |
0 |
11 |
30 |
2022年夏 |
10 |
4 |
4 |
3 |
1 |
8 |
30 |
※見解により科目内訳は異なります。
※「教育時事」には令和2年以降の方針や施策、答申からの出題を充てています。
★必見★数年間連続で出題されています!!
タイトル |
出題年 |
令和3年3月文部科学省から中央教育審議会へ諮問、令和4年12月中央教育審議会より答申 「『令和の日本型教育学校』を担う教師の育成、採用・研修等の在り方について」 |
2022年度実施:1問 2023年度実施:3問 2024年度実施:1問 三年連続出題されています! |
平成26年10月21日中央教育審議会より答申 「道徳に係る教育課程の改善等について」 |
2020年度実施~2024年度実施:1問 五年連続出題されています! |
平成28年12月21日中央教育審議会より答申 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」 |
2020年度実施:5問 2021年度実施~2024年度実施:1問 五年連続出題されています! |
〈一次試験:専門試験の内容とポイント〉
【試験内容と対策のポイント】
出題内容としては、他の自治体と大きな違いはなく、各科目分野の内容に関する問題と、校種教科によっては学習指導要領に関する問題から出題されます。
解答方法も校種教科によって異なります。すべて択一式でマークシート/記述式(一問一答形式)/記述式(説明解答形式)など、多様なパターンがあります。
また、教職教養のところでも記載しましたが、一次試験は“教職教養+教科専門(+加点)の合計点”を基に総合的に判定されます。ただし、教職教養・教科専門にはそれぞれ合格基準があるため、合計得点が上位であっても基準に達しないものがある場合は不合格となります。
★令和8年度の変更事項★
・中学校/高等学校外国語(英語)受験者は、所有する英語資格により、教科専門試験の得点となります。そのため、教科専門試験は行いません。
※対象資格と得点内訳は以下の通りです。
資格 |
⑴実用英語技能検定 |
⑵TOEFL |
⑶TOEIC |
|
得点 |
1級 |
180点 |
iBTスコアを2倍した点数 |
L&Rのスコアと、S&Wのスコアを2.5倍した合計得点を10で除した点数 ※IPテストは除く |
準1級 |
160点 |
|||
2級 |
60点 |
【校種・教科別 試験内容と特徴(※校種・教科は一部となります。)】
≪小学校全科≫
・すべて択一式です。解答方法はマークシートです。
・2024年度は計57問、2023年度は計55問です。うち数問(2024年度は2問、2023年度は3問)は学習指導要領に関する問題です。
≪特別支援学校≫
・解答方法は、一部マークシート、一部記述です。
・マークシートで解答する択一式問題は、『学習指導要領』や『学校教育施行令』、『障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律』など、法律や手引などからの出題です。
・記述で解答する問題は、「個別の教育支援計画」の具体例をもとに、内容や目的を考え答える内容です。また、「あなたが目指す特別支援学校の教師像と特別支援教育の推進に向けた抱負」を、提示された資料に関連付けて答える内容もあります。
≪中学校社会≫択一式30問+記述式4問
・2024年度は学習指導要領に関する問題はありませんでした。
・記述解答を求める問題があります。(2024年度は4問。)「特徴」の説明を求められる問題です。歴史分野であればその時代特有の文化や出来事など、地理分野であればその地域の特性など、それらを理解できているかどうか、なぜそれが行われるのか、といった説明が求められています。字数の制限はありません。
≪高等学校地理歴史≫
・解答方法は、一部マークシート、一部記述です。
・2024年度は学習指導要領に関する問題はありませんでした。
・記述解答を求める問題があります。(2024年度は5問。うち2問は選択式。)「特徴」の説明を求められる問題です。歴史分野であればその時代特有の文化や出来事など、地理分野であればその地域の特性など、それらを理解できているかどうか、なぜそれが行われるのか、といった説明が求められています。字数の制限はありません。
≪中学校音楽≫
・択一式(リスニングも含む)/記述式(一問一答形式)/記述式(説明解答形式)/五線譜・総譜への書き込みなど、多様な解答が求められます。
・学習指導要領に関する問題が出ています。
⑴「第2章 音楽科の目標及び内容」より、「教科の目標」や「学年の目標」の一部が穴抜きで問われています。
⑵「第4章 指導計画の作成と内容の取扱い」より、学習指導要領に記されている教材がどのような役割をもつか(=生徒のどのような態度を養うことにつながるとされているか)を問われています。
〈二次試験:集団面接(討議)の内容とポイント〉
【試験時間】
約40分間(内訳:受験番号、名前を伝える + 構想(約2分間) + テーマに対する意見発表(各1分以内。挙手した人が面接官から当てられる) + 討論(約30分間))
【試験内容】
受験者:7名
集団面接と称されていますが、討議の形式になります。
集団面接(討議)を実施する部屋に入った後、メモ用紙が各自に1枚配布されます。その後、テーマを口頭と紙で提示されます。(討議のテーマは後述。)そのテーマに対して2分間各自で構想を練り、各自1分以内で発表します。挙手し、面接官から当てられた人から発表します。その後、受験生同士で討議を行います。また、司会やタイムキーパーの設定は不要です。面接官から、自由に発言するように促されます。
【対策のポイント】
評価の内容として、
◎教員としての職務を遂行するのにふさわしい能力・適性をもった人物を選考する
◎集団の中で発揮される資質や能力を評価する
と公表されています。なお、
①論理的思考力/②発信力/③受信力/④社会性・対応力
という評価の観点も公表されています。そのため、他者とのかかわり方の中で適切な発言と対応をすることが求められます。
また、受験者の方からのアドバイスとして、「テーマについての知識をある程度もっておいた方が良い」というものがありました。
「防災教育」や「多様性の尊重」など、時世の流れに沿ったテーマや、「働き方改革」や「体罰・不祥事の根絶」など、教育界の課題に沿ったテーマ、「奈良の魅力発信」など奈良県独自のテーマなどがこれまで出されていました。
教職教養で教育時事の出題が他自治体に比べても多くあることと合わせて、
・最新の時世の流れや教育界の状況を把握し、指導することのできる人
・「奈良県で」教員になりたい人/奈良県という自治体に愛着をもった人
を求めていると考えられます。
また、前年度と同じテーマも一部出されます。
そのため、時世の流れや教育界の状況にアンテナを張って情報を収集すること、また自らの考えをもち他者に伝える力を身につけること、「奈良県」という地域への理解を深めることがポイントです。
〈集団討論を受験するにあたって身につけておきたいこと〉
・テーマの意図や前提をしっかりと把握しましょう。
・討議中の意見発表は簡潔にまとめ、長くとも1分以内にしましょう。
・受験者(=討議者)が7名いることから、討議内容が様々な方向に広がりやすいです。自身の意見は早めに積極性をもって発言するように心がけることが大切です。
・討議がテーマから大幅に逸れていると感じたら、軌道修正につながる発言をすると、評価されやすくなります。ただし「自らの考えと違う意見」というだけなのか、「題意とずれた意見」なのか、見極めることは大切です。
・自身の意見発表にばかり注力するのではなく、他者の意見を取り込んだり反映させたりすることも意識しましょう。
・他者の意見に反論する際には、まず相手の意見の良いところを認めつつ、その上で必要な部分に対して自分の意見を提示し、討議全体の雰囲気にも配慮しましょう。
〈過去3年間の集団面接で事前に提示された課題〉
|
テーマ |
2024年度実施 |
防災教育/体罰、不祥事の根絶/働き方改革/自己主張と協調性/地域との連携/多様性の尊重/体験活動の充実/探求的な学び など |
2023年度実施 |
不登校/奈良県の魅力発信/ヤングケアラー |
2022年度実施 |
質の高い教育/主体的・対話的で深い学び/人権の尊重/不登校/子どもの心に火をつける教師/ワークライフバランス/地域との連携/いじめ問題/規範意識の向上/学ぶ意欲/教育の情報化/インクルーシブ教育/教育格差/10年後の学校教育 |
〈二次試験:個人面接の内容とポイント〉
【試験時間】
計約30分
入室後すぐに教科の質問 + 場面指導 + 個人面接 計約30分
【試験内容】
個人面接は、受験者1名に対して面接官が2名で行われます。
出願した校種・教科等において、教科指導についての質問が行われます。小学校受験者は、出願時に“国語/社会/算数/理科/外国語(英語)”から教科を選択します。高等学校の地理歴史の受験者は、出願時に“地理探究/日本史探究/世界史探究”から領域を選択します。そして、その選択した教科・領域に関する質問が行われます。
小学校英語選考/中学校及び高等学校の外国語(英語)/国際バカロレア教員選考の受験者に対しては、英語による質問があります。
【対策のポイント】
評価の内容として、
と公表されています。なお、
①表情・姿勢・態度/②表現力・的確な応答/③専門的知識・理解/④指導方法・創意工夫
という評価の観点も公表されています。
特に、事前に提示される学習指導要領について、よく読み込むとともに学習指導要領上で明記・説明されている言葉を理解していることが求められます。さらに次のステップとして、学習指導要領に記載されている言葉の理解をもとに、どのような指導の手立てを考えるかを構想する必要があります。
重ねて、
とも公表されています。なお、
①自立した社会人としての豊かな人間性/②自己成長に向けた探究心/③問題解決や社会の変化に柔軟に対応できる能力/④教育者としての識見、資質・適性
という評価の観点も公表されています。この評価の観点は個人面接全体に繋がるものになります。
★多くの受験者が、「教員を目指したきっかけ」「教師の仕事のやりがい」などを問われています。また、「奈良県の教師としての使命」や「奈良県の魅力」など、なぜ奈良県で教員になりたいのかという内容に繋がる質問もされています。また、「採用されたらやってみたいこと」や「クラスで大事にしたいこと」など、実際に採用された後の具体的なイメージも問われています。志望動機を考える中で、「奈良県でこんな教員になりたい」というイメージをより具体的にもてるようにご準備ください。
★場面指導では児童・生徒対応に関するテーマが多く、ロールプレイングでは児童・生徒対応、保護者対応に関するテーマが多くなっています。また、ロールプレイング後の質問では、「この保護者の主訴は何か」や「どのようなことを心掛けて保護者対応をしたか」という内容が問われています。児童生徒や保護者、地域の方など、多様な立場の方を想定して関わることのできる想像力と対応力が求められます。
〈場面指導で提示されたテーマ〉
居眠りしている子どもが「誰にも迷惑かけていないからいい」と言っている。どのように対応するか。 |
合唱コンクールで歌わない生徒にどのように指導するか。 |
廊下でけられている子どもと蹴っている子どもがいる。しかも蹴られている子どもは笑っている。どのように対応するか。 |
〈ロールプレイングで提示されたテーマ〉
2年前A君とトラブルがあり、去年クラスを別々にしてもらった。しかし、今年は同じクラスになった。娘がいずれ学校に行かなくなるかもしれないため、クラスを変えてほしい。 |
「サッカー部で近畿大会に出る生徒が、多忙で宿題ができないため、宿題をなくしてほしい」と言っている。 |
担任クラスの不登校児童への対応。 |
・「奈良県教育振興大綱」は、第2期が令和3年3月に策定されました。第3期が令和7年3月に策定予定です。策定後、このHPにも追記します!要チェック!!
※HPでご案内中のものは、講座やイベント名をクリックすると該当ページへ移動します。
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