公務員試験対策講座(大卒程度)
ココがポイント!論文・面接・集団討論
地方上級(府県上級・市役所上級)や警察官・消防官試験で実施されることが多いのがこの集団討論です。面接だけではわからない、集団の中での能力(指導力や協調性、社会性など)を見極めるためのもので、個々の能力がより問われる試験といえます。以下に実施形式と評価項目、対策法を記しておきますので、早めに対策を行いましょう。
グループを統率して意見を引き出し、一つの結論に到達させることができるか、判断力や熱意、計画性があるかなどが求められる。討論の進行役になった場合にアピールしやすい。
グループ全員と協調しながら討論の流れや他人の発言をよく見極め、片寄りなく討論を進行していくことが必要となる。この点から社会性の優劣が判断される。あまり発言できない人には“話を振ってあげる”配慮も必要である。
与えられた課題の解決に向けて、どれだけ効果的な意見が出せたか。課題解決に必要な知識や一般社会の常識など、常日頃から問題意識を持っているかどうかで差がつく。ただし、一人で意見を述べて結論づけると貢献度評価は低い。
全体として大切なことは、立派な結論を出すことより、議論が建設的で、全員が参加しているかどうかという点にあります。他人の意見に耳を傾け、討論の流れを掴み、全員で一つの結論を出せるように心掛けましょう。
★ ワンポイントアドバイス
確かなデータや正確な知識、社会時事への問題意識などが必要不可欠です。これは数日で身につくものではなく、早めの準備が大切です。新聞・ニュース・時事のまとめ本・白書などからの情報収集を積み重ねましょう。順序としては、教養試験・専門試験の時事科目の対策を手始めに、ある程度知識の蓄積ができたところで論文を書いてみてください。そして、それを台本と考え、実際に討論の練習を繰り返しながら、客観的な評価を確立していきましょう。
[香川県] | 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学校の臨時休校の長期化を受けて、学業の遅れを取り戻す手段として、「9月入学」への移行を求める声が挙がった。「9月入学」について、そのメリットとデメリットを挙げながらあなたの意見を述べ、討論しなさい。 |
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[熊本県] |
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[熊本市] | 本市では、小中学校において児童生徒一人ひとりにタブレット端末が使えるよう整備を進めているが、タブレット端末を授業等で使う上でのメリット・デメリットを踏まえ、今後どのような取り組みが必要か、グループで話し合い、意見をまとめなさい。 |